2007年8月10日金曜日

休業開始

まぁ私にはよくあることなのですが、風邪ひきました。咽喉痛いです。医者行くと、夏風邪じゃなくて咽頭炎ですねといわれました。違いが分かりません先生。
おそらく研究室のユトリな彼に伝染されたこと間違いナシです。はぁぁ・・・。2,3日前に後ろで猛烈な咳をかませておられたので。机で爆睡してるし、来る必要がさほどないなら咳がはげしいときに来なさんなとちょっと言いたいデス。伝染すなよ。こうしてせっかくの休業期間を咽頭炎とともに過ごすことになりそうです。

さて、こないだ「新釈 走れメロス」なるものを読みました。著者は森見登美彦。知らなかったのですが最近注目の作家だそうで、京大卒なので関西を舞台にした作品が多いとか。この本も舞台は関西というか京都というか京大です。合間に出てくるサークルの話とか大学にいる変人奇人のはなしとか「あーこーゆのあるある」ってかんじで大学生活長い人間には馴染みやすい舞台設定ですね。もやしもんに通じる。院生が登場人物として出てくるのもイイ。普通小説に院生なんてなかなか出てこない。

本文以外の話は置いといて、内容も面白いですよ。昔の名作を翻案して全然違う話になってるという。元ネタの片鱗は文体にしか見られない。そして純文学ギライな私みたく元ネタ知らなくても面白し。
なかでも山月記と走れメロスが面白かった。走れメロスのスラップスティックさとギャグのノリは筒井康隆か奥田英明か?言葉の使い方も面白いですな。「自転車にこやか整理軍」とか。「図書館警察」はスティーブン・キングからだろうか?うーん映像化希望。
そんな笑いもありつつ、ところどころ、ああこの文章いいなっていう情景描写とか科白があって、この著者のバリエーション凄いとおもいました。というわけで他の著作もよんでみるつもりです。

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