2007年8月15日水曜日

墨攻

DVDで墨攻をみた。
原作小説も漫画も読んだことある。原作小説の方が好き。漫画のほうは人が死にすぎるし、えげつないシーンが多くて、読むのがしんどくて途中であきらめた。

映画の方も漫画がベースになっているらしく、人が死にすぎる。

どうも2~3年前から、人がばたばた死んだり、えげつないシーンがある映画は苦手だ。
戦争物とか基本無理。

というわけで私の好みではないのです。Heroとかに雰囲気はにてるかなぁ。
「反戦」がテーマなのだと思う。そのテーマには賛同。
どーしようもない君主のせいで死んでく人民とか、戦争だからってあっさり人殺すえぐさとか、望まないのに戦争に駆り出されるとか、戦争中で切羽詰ってるのに嫉妬やら出世欲オンリーな役人とかもう見ててすんごく重苦しい気分になった。これって娯楽作品なのか?

日本だとこういうのは「物語の中」だけどリアルにこんな状況が続いてる場所があるわけでしょ。1000年以上も前から人間の本質はあんましかわってないわけか。平和な日本がありがたいことを実感する。国のためとかいう大義名分で好むと好まないに関わらず駆り出されてあっさり殺されてしまうなんてひどい話だ。個を尊重するとか全くない。そんな異常な事態はいやだ。
終戦記念日ということもあり、なんだか鬱々と考えてしまう。

そして、こういう日になると大抵憲法9条がどうこうっていう話が持ち上がるよな。
変えんでいいと思う。
62年も戦争せずにすんだシステムはそれなりにいいんでないかと思う。
ヒステリックに改正しろって言ってる人の主張は、「現行の憲法では自衛権が認められてない」に集約されるぽいが、Wikipedia先生によると

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

で誰も自衛せんとは言ってないでしょう。例えば飛んできたミサイルを打ち落とすとかはべつにこれにひっかからないでしょ。こうしといて「軍隊ないし海外に派兵できませーん」とか言っとく方が恨みも買いにくいってもんでしょ。日本はたぶん周りの恨みを買わないのが一番だと思う。自民党の方々の案は2の条文を削って、内閣総理大臣が最高指揮者の自衛軍を作る+国際平和のためならバンバン活動させる+詳細は法律で後決めというなんとも怪しげな。(とりあえずアベ総理が最高指揮者の自衛軍とか暴走しそうでガクブルですな。)

そしてあれです、国際平和のために日本も犠牲をどうこうとか言ってるけど、大抵の戦争は国際平和の維持とか言う美辞麗句から始まるし、犠牲を払うのはそないなこというてる偉いさんじゃないし、戦争したからって国際平和がもたらされるわけじゃないでしょ。むしろ相手を攻撃した時点で遺恨を残して碌なことにならんとおもう。というわけでとりあえず9条改正とか最近の風潮はなんか怖い感じだなぁと鬱々とする本日なのでした。

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