2007年10月27日土曜日

正倉院

昨日、高校の同期と正倉院展のレセプションに行ってきた。なんかようしらんが、親が券もらったけど行けないというので代わりに。平日急に休みを取れるのは学生の数少ない利点。公開前日に入れるってことは、空いてるんちゃうかなぁと思ってたが結構混んでいた。
奈良に行くのはもう7~8年ぶりだ。やっぱり鹿が普通に道端にいる光景というのはものめずらしい。「マイ鹿で駐禁をとられました」、「鹿男あをによし」というふざけた題名の、でも面白い小説の一節を思い出す。ふつーに人家のまえにどかっと大きな鹿が座っている。
会場の奈良国立博物館の近くの釜飯が有名なところで昼ごはんを食す。釜飯のおこげは美味しい。

さて、正倉院展そのものもすばらしかったです。ことしの目玉品?らしき羊木臈纈屏風と紫檀金鈿柄香炉もばっちりみました。羊木のほうは柄があまりにも気に入ったので関連グッズのクリアファイルとかも衝動買い。販売されてる正倉院グッズはやばいぐらい心惹かれるものが多かったです。商売うまいね。柄香炉のディコラティブさは凄いです。隙間がないぐらいに模様が入っていて、花の模様の中心には紫水晶とかが象嵌されている。見ていて飽きないぐらい細かい細工。あと、絨緞?もすごかった。製法がまた独特らしく、まずフェルトを作って、そこに溝を作って染色した糸を埋め込んでいって柄を作る。変わった方法だなぁと思った。墨絵弾弓に書いてある軽業師や楽器の演奏者の絵とかもユニークでけっこうツボにはまった。ボールを使ったジャグリングは奈良時代からあったのだな。
そんなきらきらしい展示品の横に、なんかよくわからん麻袋とかぼろっちい塊にしか見えないものがありがたげに展示されてたりするのもちょっと面白い。素人にはよくわからんが、貴重なものなんだろう。

昔の遺物とかってじみっちい感じがするけど、正倉院の宝物は煌びやかなものが多いですな。聖武天皇ってものすごい権力者だったんだなぁ。昔の権力者は今とは比べ物にならないぐらいの権勢があったんだな。庶民は竪穴式住居みたいなとこでぼろっちい格好をしてただろうに、宮廷はこれか。情報がさほど伝達しなかったからこんなに凄い格差が許容されとったんだろうなとか話す。あとびっくりしたのは、古文書の解説をちらちらみてたら「80歳以上の者に食料を分け与えた」みたいな記述があったこと。奈良時代に80歳ってありえんと思うんだけど・・・。

まぁそんなこんなで正倉院展面白かったです。

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