2008年4月30日水曜日

gnuplotメモ

gnuplotはフリーにして3Dグラフも描けちゃうかなりのハイスペックなグラフ描画ソフトで、データーの可視化には結構幅広く使われている気がする。でもワタシはコイツが苦手。対話型+コマンドをいちいち覚えなくてはいけないから。マクロも組めるエクセルでえーやんってなるべく避けて通っている。でも図をEPS(しかもカラー)出力できるので、Tex中に貼り付けたいグラフを作るときにはどうしても世話になる必要がある。
対話型のソフトは、おぁタイプミスしたわ、あーいままでのが・・・っていうのがよくある。バッチファイル作っとくほうが断然良い。gnuplotも、バッチ処理できるらしい。
コマンドを羅列したファイルを、拡張子を.gpとかなんか分かりやすいのにしておいて、それをgnuplot起動している状態で
gnuplot> load "xxx.gp"
として呼び出すことができるらしい。
というわけで、gnuplotがらみのメモ

バッチファイルの例 test.gp
set terminal postscript eps enhanced color
set output "test.eps"
plot "a.txt" w l lt1 ,\
"b.txt" w l lt3

させてる作業


set terminal ~
は出力先を指定するコマンド。postscript eps enhanced color はカラーEPSでグラフを出力する。外にもgif,jpegなどなど。画面に出すのはwindowsはwindowsだし、linuxならX11


set output~
は出力ファイルを指定する。これを書かないと、ファイルができない。拡張子は出力形式にあわせとくほうが良い。


plotはグラフを書くコマンド
plot "ファイル名" オプション
が基本。複数のファイル上のデーターを同じグラフに描画したいときには、ファイルに出力する場合はreplotコマンドが使えないので、
plot "ファイル名1" オプション, "ファイル名2" オプション,・・・
のように続けて書く必要がある。\は続いているが見やすくするために改行したいときに使う。


plot のオプション
w l (with lines) 平滑線で描画
lt カラーの場合、色を指定、モノクロでは、破線のタイプを指定
ちなみに
lt 1 赤
lt 2 黄緑
lt 3 青
lt 4 ピンク etc...
w p とすると、点で描画
ps ポイントのサイズを決める
pt ポイントの形を決める(pt 1 +, pt 2 ×,pt 3 * などなど )

2008年4月29日火曜日

快適な季節

今日は祝日らしい。大学に行かなくていいのは通学時間が浮いてありがたい。まあ毎日作業しないと週間目標がおわんないから休みでも家でするんだけど。
谷町4丁目に用事があったので休日だし運動不足解消のため小一時間かけてひたすら歩いて行く。走ったりとかは速攻でぶったおれそうになるけど、歩くのはわりかし平気だ。春が終わり初夏に向かうこの時期にぷらぷら歩くのは心地よい。空と光の加減がちょうどいい。春ほどぼんやりしておらず、夏ほどぎらぎらしていない。ものがはっきりくっきりして見える気がしてたまにはっとする。途中にあるル・アイというパン屋でプリンとパンを買う。ここのプリンはほんとにおいしい。もちろんパンもうまいが。プリンは好物なので結構いろいろなところで買う。プリンはなめらかカスタード系と玉子の味が効いてる系に分かれると思う。どっちもいいが、やはり玉子系の方が好みだ。基本的に玉子料理が結構好き。ル・アイのはガチの玉子系。黄身の味がしっかりして実においしい。ぷらぷら散歩してうまいもん買って食する、休みっていいな、まったくたいしたことしてないんだがなんだか満足してしまった。

歩いたせいか、眠たくて、昼からは始終たるーい感じでプログラムいじって、計算させてで終わる。家のgfortranと大学のintel fortran コンパイラで計算結果の値が違うのが気になる。いまはKramers-Kronigの関係式つかって関数の虚部の情報からその実部を計算させようという試みをしている。今週の目標はその実装。数値繰り込み群は計算できる点の間隔が不均一ゆえ平均場のときのように、Kramers-Kronigの関係式にでてくる主値積分をダイレクトに計算するのが結構きつい。その代わりに、多体のグリーン関数の虚部(つまりスペクトル関数)をレーマン表示で書いて、そこに出てくるデルタ関数を複素数に解析接続+デルタ関数を近似形にして、実部の式を得てしまおうというテクニックがあるらしい。数値繰り込み群には向いているやり方だなぁ、というのを、とある博士論文で見かけた。

海外の人の博士論文は異様に重厚だな。157ページもある。気前よくネットで配布しているのもすごい。Appendixの内容とか教科書より詳しい。論文で詳しくやり方書いてくれているのは本当にありがたい。拝んでしまうわ。こういうのがなかったら新規参入とかほんま無理やもん。でもほとんどが英語。解読に時間かかる。日本人が日本語で書くほぼ唯一の論文、博士論文に、後輩とか同業者のためにもっと詳しく書いてくれよって思う。で、Webで公開してくれ。と心から思ったので、とりあえず、暇をみつけては数値繰り込み群の解説を書いている。トータルで30ページほど書いた。この2年かけてちまちま書いて完成させようと思う。枚数だけは多いD論になりそうだな。

2008年4月27日日曜日

むず痒い読書感

相変わらず、アクティブとは真反対な休日の過ごし方してる。大学がなかったら半径1キロ以内で生活できてしまうんじゃなかろうか。
休みの日は結構実家に呼び出される。留守番しとけとか行事手伝えとか若干便利に使われてるような。母が教材にするとかで、本がやたらあるので実家で暇なときはその山から引っ張り出してきてぐだぐだ読んでる。穂村弘って人のエッセイ(もしもし、運命の人ですか)はなかなかに面白かった。テーマが恋愛とかでまぁ自分の生息エリアからは数千光年はなれた世界のお話だよなとか思いつつ読んだんだが、脳内でいろいろ考えて、もやもやんとした気分になるとことか人と接してるときのうじうじとしたシミュレートなんかが、あるあるあーってな感じでちょっとクッションかかえて転がりたいような痒いような気分になった。著者のシミュレートとか発想面白すぎ。職業は歌人らしい。
やっぱそーゆーのあるよな、相手の言動の行間を無駄に読もうとしたり、あ、ここでストレートにいったほうがいいんかなでもわざとらしいちゅーか変に思われてもなってウダウダしてる間に好意を示す機会をさらっと逸したりな。ええ、わかりますとも、でも著者は男、そうか、私の視点はむしろ男ってことかorzそりゃあかんわ。

って、なんだかきゅんきゅんと甘しょっぱい気分になってる場合じゃないわ。とっととわが数値計算コードをなんとかしないと。論文じゃラチがあかんので、公開されてるパッケージのソースを一部解読しようという試み。C++ワケワカラン。機能ありすぎだから知らん人間には読みにくいんかね。みんなフォートランをつかおうよ。でも名前空間ってのは便利かもしれん。しばらくC++との戦いが続きそうな。あーこんなことしてるからますます・・・。周りの人からも女の子がパソコンに強くなるのはどうかと・・・的な発言くらったし、PCとか物理がらみの話してドン引かない人は極少数。それ以外の話題っても音楽もコアなんしか聞かんし、本もなぁ。おとなしく黙って日々過ごすべしかな。ものいわぬははらふくるるわざなり。

2008年4月25日金曜日

検索生活

4月はゆっくりするはずが、思いの外に忙しい。5月にある学会に新しい手法での計算結果を持っていくことにしたせいだ。今日申し込み完了したので5月の末に面接とあわせて2回東京に行くことになった。一つは日帰りとかスケジュール的になかなか無謀だ。間に合いませんでしたーってオチはさすがにまずいので結構必死。今年も、ゴールデンウィーク、なにそれおいしいの?になることでしょう。
計算させるためのコード本体は7割できてる。あとはグリーン関数の実部を計算させる方法を考えるのみ(それが問題なんだが)。そして本体部分の出力の精度が怪しい。出力をプロットするとガタつく。無限のものを有限サイズにして計算してるんだからある程度ガタつくのは仕様なんだろうけど。大雑把な人間なのでコードをざっくりと作るのは結構おもしろいからノッてできるけど、こういう微調整って大嫌いだ、イライラする。大抵の場合、精度上げようが、定性的な傾向とかは変わらんもの、それよか先に進めたい。でも論文出すためにはある程度の信頼性がないとリジェクトくらうだろうし。精度を上げる方法とかは、周りにやっている人が居ないので、ひたすら論文を漁って探すしかない。ここ数日はそんなわけで検索生活だった。毎日論文のPDFをひたすら見ていると、夢にも意味フな式とか出てきて精神衛生上よろしくない。
検索って結構難しい。ジャーナルのホームページでの検索はイマイチ使い勝手が悪い。理系の論文検索でもgoogleは意外と便利。特にgoogle scholarがあるのでかなりマイナーなのやプレプリントもヒットする。ぼんやりとこんなかんじの~てのを探すときにはgoogleはよい感じ。
でも多分一番検索効率がいいのは大学からしか使えないけどScopusだ。エルゼビア万歳。アカウント作ると自分の検索履歴とかリストも作れるし、なんか便利そうだったので作ってみた。arXiv中のプレプリントはひっかけてくれないみたいなのが唯一残念。
と3日ほどひたすら資料あさって読んだ結果、自分が悩んでるとこは皆なやんでるとこで、解決方法をばしっと提示してくれてる論文は無いってことが分かった。動的量しかも有限温度って難しいのね。しかも計算手法の原理的に、有限温度だと精度に限界が出る。みんな論文にはきれーなカーブ載せてるけど、これは多分なんかうまくフィッティングしてるな。その辺の経験とか勘がないからどうしたものか。

2008年4月22日火曜日

書式

いままでは一つの実行ファイルで計算を全部最初から終わりまで処理してたんだが、今回のは、最後の手続きがやたらとパラメーターをいじって調整しないといけないので分離させたほうが効率がよさげ。というわけで初めてファイルからのデーターの読み出しするようなコードを書く必要に迫られた。
fortranは書式ちゃんとかかないと変になる。しかも知らんかったらなんじゃこれな形式。本とかもあんまり詳しく書いてくれてない。

自分用にちょろっとまとめ


ファイルへの書き込み
open(ファイルの番号,file="ファイル名")
write(番号,'(書式)')
・・・
close(番号)


読み出し
open(ファイルの番号,file="ファイル名")
read(番号,'(書式)')
・・・
close(番号)


書式
A character
I integer
F real
E 指数表示の実数(1.23D-002みたいな)

これらのうしろに何桁かを指定する数字をつける。たとえば

A10 (10文字分)
I10 (十桁の整数)
F9.4 (全部で9桁、小数点以下4桁。前の数字は後ろ+3以上を推奨)
E12.5 (全部で12桁、小数点以下5桁。前の数字は後ろ+7以上を推奨)

倍精度だとE21.14ぐらいでちょうどよさそう?

空白については 9Xというように空白の数+Xであらわす

繰り返し処理
read(10,'(2E21.14)')のように、書式の前に2とかの数字をつけるとその回数分繰り返される。しかし、read文実行時は空白を空白として認識してくれないので、データーの間に空白があるときはその分も考えて桁数指定しないといけない。

2008年4月20日日曜日

書類と読書

なーんかやること多い。また申請書類。ていうか年々締め切り早くなる気がする、5月病の最凶トリガーである学振が現在ワタシのもっぱらの悩みの種。研究計画とか今後の計画とか某所に出したのと同じになりそうなんだが、もし選考委員がかぶった場合さすがに全く一緒はまずいかなぁとか考えてうだうだ考えるもいい文章が思い浮かばん。合併した結果、研究室内の現役のドクターで学振あたってないのワタシだけっていうタダでさえなにかと多いコンプレックスをますます増強してくれそうなシチュになったので今年こそは当たって欲しいもんだ。

話は変わるが、「青年のための読書クラブ」(桜庭一樹著)という小説が面白かった。山の手の名門お嬢様学園(しかも名前が聖マリアナ学園)の中で異端な女子が集まる「読書クラブ」の100年にわたる裏年代記っていう体裁になっている。文章がノリよくて最初の数ページで「おもろいやん」と思って一気読み。
女子高だのお嬢様学校ってのは秘密な感じがするのか小説とか漫画業界で妙な人気があるよな。実際に女子高に居た人間としてはそんないいもんじゃねーよって思うが。この「青年~」も設定がかなりぶっ飛んでて「お姉サマ」みたいなのとかシスターがいたり、旧華族ご令嬢がいたり桜蘭高校か有閑倶楽部の女子高版かありえねーってかんじなんだが、女子高=縮小された若い女ばっかりの社会独特の空気感というか毒というかねじれというかが、うまくありえねー設定の裏に潜んでる感じがする。そんなかんじが独特の文章とあいまって良い。ありえねー設定も面白いし。そのなかでの異端とされる「読書クラブ」の面々とかも戯画化されてるものの、あぁこういうのあるよな、そういやウチはむしろ異端サイドだったかもなとか黒歴史を思い出す。

まぁそんなわけで、これ面白いです。装丁もキレイ。なんだか漫画化もされるそうです。作者は字面からして男だと思ってたら女性なんだそうです、なるほど。

2008年4月18日金曜日

新歓とかとか

新歓だった。合併した先と初の合同だったのでちょっと気疲れした。あんまり知らない面子との飲み会は、キャラつくるっちゅうか、わりとよく話すオープンな人を演じてる感じがあってちと疲れる。ホントはテンション低ーい人間なので。思ったより向こうメンバーと会話して交流したのはよかったけど。
いちばんびっくりしたのが向こうのメンバーの研究室滞在時間が長いこと。みんな10時間以上いるっぽいし土曜もくるらしい。凄い。私はせいぜい7~8時間居て遅くとも8時には切り上げる。土日は断固として大学にはいかない。集中力持たないし、夜の時間と週末は自分の趣味的な部分に当てたい。研究も面白いし、いろいろやってて楽しいけど、集中してできるのはせいぜい一日4~5時間だしそれ以上やっても効率悪いので適当に打ち切る。うーん、彼らが10時間もやってれるのはすごいのう。みんなそうなんかな。

ちょっとHTMLとかのWeb関連に興味。研究室の人がホームページ編集しているのを横目で見てると面白そうだったので。とはいえ自分のサーバーを持っているわけではないので、作っても遊ぶ場所が無い。唯一使えそうなのがこのブログだ。てわけでいじってみる。いじれそうなところはいじってみたくなる。
Bloggerは投稿部分にJavaScript書いてもはじくが、HTMLのFORMとかから呼び出すことができるらしいと誰かが書いていた。ほうほぅ。まねして試してみる。とりあえず押すと現在時刻を警告ウィンドウに表示するボタンを作ってみる。
↓押すと時間が出るはず。(firefoxでは動いたけどIEではどうなんだろ。)




中身は

<FORM Method ="post" >
<Input type="button" value="現在の時刻" onClick="foo();function foo(){dd=new Date(); alert('現在'+dd.toLocaleString()+'です')}">
</FORM>

onClickとかを使って改行ナシでずらずらーっと書くと自作の関数もつかえるみたいだ。ちょこちょこ遊ぶことはできるかも。気が向いたらいろいろ試してみようかねとか思った。HTMLとかをいろいろしらべると、「ほーWeb上のページってのはこんな仕組みになってるんかぁ」とかほんのちょっと分かった気になって面白いかもしれない。

2008年4月17日木曜日

忘れたころに

紛失

博士課程でも履修登録が必要らしい。何気に掲示板見たら、わざわざ注意書きがされてた。私も含め、たぶんスルーしてるヤツが多いからだろう。なぜかウチの大学は数年前から、履修登録をオンラインでするようになっていてシステムにログインして作業する必要がある。そのとき使うIDとかパスワードはいろんなシステムで共通っちゃあいえ、研究室の計算機システムとかメールもしくは研究科のサーバーしか普段使わないので覚えているはずが無い。しかも去年の大掃除で「来年度にまた通知来るやろー」とか思ってその通知文書をほかした模様。3年有効だったのか、その旨どっかに書いといてくれ。というわけで、遥か彼方の某センターまで再発行をお願いしに行く。大学は無駄に広大だ。メールかなんかでアカウント情報送ってくれると思いきや取りにいかなあかんらしい。

通知

そんなこんな+しかも貧血だったので若干だらりだらりとして一日が終わり、さて帰るかとメールを見ると、ある通知が来ていた。しばらく前に、あるところ(まぁ補助金みたいなもんだ)に申請をしていたのだがその一次審査が通ったらしい。キタコレー!!!

一次審査通っただけなんだが、いままでデカい申請関係は予選オチばっかりだったから、それだけでも嬉しいよ。表には出さないがかなり嬉しい。メールを何回も読み直した。あて先ほんまに自分かとか。ここに出したときは、かなり力いれてイラストレーター投入して申請書作った。申請書も見た目が結構大事なのか?研究室内の有益なコメントくれた人にも感謝せんとなー。履歴書の書き方とかほんま知らんかったからあやうくトンデモなの送るとこだった。
というわけで、約一ヵ月後、二次審査の面接を受けねばなりません。いまから緊張しそうだ・・・。東京まで赴かねば。やっぱりスーツなのかな?ほとんどスーツ着ないのでブラウスを買わないとまともなのが無い予感。ヘンな柄物とかしかないわ。時期もかぶってるし、書類選考→面接だし、なんだか就活ってこんなかんじなんかなぁとかぼんやり思う。(たぶん違うだろうな。)その時期ちょうど東京でやってる学会にも参加するはず。面接×学会×学振申請書か。5月なのにデスマーチな予感がすでにしてきた。

2008年4月14日月曜日

参加決定

あいかわらず寒い。4月も半ばだというのになんだこの寒さ。こないだ衝動買いした春物ワンピースなんていつになったら着れるんだ。冷え性の私はいまだタイツとお別れできずにいる。パンストじゃ足寒くてやってれん。さすがに明日はTAで研究室以外の人間にあわなあかんので、もうちょっと季節感のある格好をしたほうがいいのだろうか。
夏の国際会議にいっちょ参加登録した。本性がきわめてグータラでめんどくさがりなので、仕事的なもので強制力がない限りどこにも旅行とか行かないので、なるべく学会であちこち行くようにしている。旅行って手配に始まり、荷造りとか本当に面倒くさいもの。そんなわけで院入ってから、研究室関連以外の遠出はしたこと無い気がする。たしか卒業旅行もしてない。今度の行き先はアムステルダムだ。学生割引でも参加登録費4万ってなんてユーロ高効果。普通に参加したらいくらなんだ。なんだか説明読むと、昼ごはんと飲み物券?がついてくるらしい。もしかして周りに飲食店ないようなとこなのか、ライデン大??大学自体は超由緒あるところらしいんだがちょっと不安だ。そして経験者によるとオランダはご飯が(ry。でも事務局の対応がいままで参加した会議で一番早くて親切だった。フランスのが一番キツかた。参加登録証もバーコードになってて向こうでピッてしてもらうだけっぽいので最小限の英会話でいけるっぽくてよい。なんせ今回はウチの研究グループから参加するのは私1人だけなもんで、ちと不安だ。お隣から何人か行くらしいけど、やっぱり自分とこのメンバーがいないってのは心細いものがある。さー海外脱出にむけて頑張るで。

2008年4月12日土曜日

blogger+Latex

blogger でLatexで数式書いて、投稿できるらしい。
というのをココで見つけた→http://www.kuribo.info/2007/06/blogger-latex-greasemonkey.html
一部の人間にとっては非常に有用。
試してみる。
Latex形式で書いてボタンぽちっとだけでOKというありがたい仕様。
とりあえず分配関数
元データは$$Z=e^{\beta H}$$ それが

おお、ちゃんと上付きになる。

じゃちょっと変換するのに難易度高そうなのを。元データは冗長になるので(ry

おー、すげぇ。ダガーとかアスタリスクもちゃんと出るんだ。
ちなみにこやつの名前はアンダーソンモデルという。
いつもこいつに泣かされている。

Latex数式が画像になって表示されるわけか。
Latex→PNG→画像貼り付けなんかな~?

MathMLもちょっと使ってみようとしたが、bloggerではうまく行かなかった。
MathML自体がちょっとした数式書くのにも長大になるみたい。
やはり数式かくならLatexが最強で、それが使えるってのはいいね。

ブログに数式出てくるってどやねんって気もするが。
またマニアックな内容とか言われそうだ。

2008年4月10日木曜日

湿気てる

春の長雨で体内までしけたのか、なんともけだるーい気分である。低気圧が低血圧を加速さすのか寝起きが超悪い。そんなこんなでここ数日大学着いたら昼前というダメっぷり。このままでは数年後にマトモな社会人生活がおくれるとは思えない。

スカイ・クロラ読んでみた。なんか押井守監督で映画化されるちゅうし。
好みでないかも・・・。
なんちゅうか説明不足なまま淡々と進み、なんかよくわからんまま最後に来てガッと話がすすんで、え、って感じで終わる。前衛芸術みたいだ。まーうちの読解力が無いためなんだろうが。シリーズ物らしく、しかもこれ最終巻らしいから説明不足感はそのせいかもしれない。そういうテイストなんだろうけど妙に純文学ぽく、登場人物の台詞まわしがカッコつけてるかんじもどうも好きになれなかった。一人称が僕ってのもね・・・。その成長できない”僕”がやたら「殺す」とかいう単語使うのも、セカイ系?ぽいというか、どこかで見たようなというか、好きでない。空戦シーンの描写がいいと聞いたので期待したが、うーん神林長平「戦闘妖精・雪風」(これ書名で絶対損してる)のほうが・・・話も重厚で面白いし人に薦めるならこっちかなぁ。スカイ・クロラは映像化されりゃキレイそうではある。でもたぶん攻殻機動隊のほうがずっと好みだな。そういえば登場人物の草薙水素がなんど見ても草薙素子に脳内変換された。サリンジャーの引用しかも笑い男でてくるとこがあるし、わざとかね。

2008年4月9日水曜日

安打ってなんですか

阪神の金本が2000本安打まであと一本らしく、家に帰ったら野球中継のテレビがついている珍しい日々。熱烈なファンっちゅうわけではないけど、阪神が勝ったほうがうれしいな。研究室も阪神ファンが多いので、最近好調なのはありがたい。ちなみに私はあまりにスポーツしたことなくて安打がどういうことなのか知らなかったので、「えー点はいったのになんでヒットちゃうん」と言って顰蹙かいました。しかしまぁあんな小さいボールがすごい速度で飛んでくるのを、いうほど幅無い棒でうちかえせるよなぁ。時速150キロとか視認できんだろ。ボールがピッチャーの手を離れた瞬間に軌道を予測して打ってるんかな。なんかでバッティングセンターに連行されてやってみたことあるけどまず当たらんかった。まぐれであたったのは自分の予想以上にバットに加わる衝撃がでかくて手が痛かった。ちゅうか飛んでくるボールの勢いが怖い。無理っす。

野球どうこう以前に普段はテレビを見ることが少ない。食事のときになんとなく流れてるって言うの以外自ら進んでみることは少ないなぁ。CMがダルいし、時間帯決まってるのが鬱陶しい。なんでそっちの都合にあわせなあかんねんって感じ。というわけでネット配信の世話になる。最近Gyaoとやらをいまさらながらに知った。ちょうど見たいと思ってたのがこれで配信されるらしい。違法コンテンツでは無い分、CMが煩わしい。で、なんとかPC上にダウンロードしてCM切って見ることができないかと。

ストリーミング動画をダウンロードするのは、わりと簡単ぽく、URLを解析してダウンロードしてくれるソフトGetASFstreamなんぞを使えばすんなりと。CMと本編を分けてくれるので本編だけを見るのが可能。ただ問題は動画についてるセキュリティ、DRM。これのせいで、特定の期間しか見れなかったりする。DRMはWMPとかが動画再生するときに、Web経由でライセンス認証→鍵を取得して、復号しながら再生するという仕組みらしい。いったん自分とこに必要な鍵が来るわけだから、そこを盗み見すれば原理上はDRM解除したファイルが作れるはず、ということでもうかなり解除ツールが出回っている。仕事はやいな。DRM暗号化してる側も鍵をしょっちゅうアップグレードしたりしてるみたいだけどいたちごっこだ。なにかとふつーに使う分にも不便なDRMじゃなしに、なんか製作元にもちゃんと利益上がるような良い仕組み無いもんかね。そういやbrancoとかいうネットでテレビみたいなサービスもできるらしいが、ありゃーPCユーザーの好みに即して無いんじゃないかと。番組放送時間決まってるらしい。ネットのコンテンツの利点は好きなときに好きなもんが見れることなんじゃ・・・。

2008年4月8日火曜日

授業開始

ねむい、だるいでとろとろと昼過ぎに大学いったら、後輩に「今日からTAらしいっす」って聞かされて驚く。へぇーこんな早くから授業するのか、大学意外にまじめだな。しらんかったので演習の問題を解かずにTAする羽目に。
TAするのもいったい何度目だろう。飽きてきた。新3年生をはじめて見た。年々女子数が減ってるわが専攻。時代と逆行している。全体的に去年と同じような雰囲気がただよっていてものすごくデジャヴだ。しゃべりかたとか服装とか、毎年大体のパターンは一緒やねぇ。今年はぶっとんだ人はいなさそうだ。

研究もそろそろステージⅡといったところ。あーなんか拡張するの大変そうと身構えてたらいい参考資料を見つけたので、それを解読すれば何とかなりそうな気がしてきて、逆に力抜けてしまった。だめじゃん。なんだか新学期なのにやる気がいまいち出ないな。早い5月病か。食堂混んでるし、電車混んでるから。そのかわりなぜかエクセルVBAマクロに興味を持っていじっている。VBAはやればできる子な予感。ただし、エクセルの関数だとPi()で円周率が呼べるのにVBAでそれができないのは罠だと思う。

2008年4月6日日曜日

「心の影」

研究室のサーバーがダウンしているようでつながらない。こうなると特にすることも無いので実に暇になる。数日前から、昔買ったきり読んでいなかった本を引っ張り出してきて読んでいる。それが、ペンローズの「心の影」。英語原題もそのまんまshadows of the mind。なんかDTとかのプログレ系のアルバムのタイトルになりそうだ。内容はかなりブッっとんでいる。脳の活動には量子力学がからんでいるとのこと。

脳科学と量子力学はどちらも興味深い。もともと大学はいるときは生物系志望で、大脳生理学やりたかった。2年次の専攻分けのときに生物系があまりに実験多くてしんどそうだし、解剖とか絶対無理と思ったので物理のほうに行った。いいかげんなものだ。その2つがペンローズ先生によると密接に結びついているというんだから読むしかない。すごくトンデモな香りがする気もするが・・・

読んでみたらごっつ難しかった。なんとなーく分かったのは、「ゲーデルの定理によると、どんなアルゴリズムをもちいても記述できない非計算的な物理過程が存在しうる→意識っちゅうのは非計算的な物理過程なんじゃないの?」+「量子力学で用いられる状態ベクトルが古典的描像に収縮する過程は非計算的なもので、なんだか重力(相対性理論?)がからんでいるぽい」=「意識は脳のニューロン中の微小管構造でおこる量子コヒーレントな現象が収縮する過程で生み出され、非計算的」ていうことが言いたいんかなぁということぐらい。第一巻がゲーデルの定理の話が延々書いてあって物凄く読むのがしんどかった。数ページで眠りの世界へいざなわれる。著者の勧めにしたがい、ほとんど飛ばす。第二巻に入ると量子論の話が多くてまだ理解そうだ感が漂う。前から気になってたベルの不等式とかEPRパラドックスとか量子情報の話が結構いろいろ書いてあったので、そのへんは割とまともに読んだ。とくに量子論で使われる状態ベクトルと確率の関係はずーっと気になってる話しであったし。

量子論ベースの物性理論使ってても、量子論はなんとなーく気味悪い部分が多い。要はシュレディンガー方程式を解けばいい&その方法は数学的にはキレイにまとまってんだけど、でその波動関数=状態ベクトルてーのは実際どういうブツなのとか考え出すとわけわかんなくなる。係数が複素数とかだしあつかう空間が複素空間だもんな。で、あらゆる状態はそんな複素数のベクトルの線形結合であらわされる。ほんとわけわかんない。でもそれでうまくいってるもんなぁ、今のところ。(量子論って何の役に立つんですかみたいなことよく聞かれるけど、量子力学的効果の例はレーザー発振とかトンネル効果とかスピン(磁性)。このへんなかったらたぶんコンピューターが存在しえない。みんな大好きニコ動も2chも量子効果がなければ存在しないわけだ。)そして一番わけわかんないのはそんな気味のわるい、いろんな状態の重ね合わせの複素数のベクトルがどうやってマクロの世界の物質描像と結びつくかということだ。ペンローズは、とりうる状態の重力効果によるエネルギー差が状態ベクトルの収縮する時間を決めるといっている。マクロな物体だと周囲の環境とかもあり、関係しあう粒子の数が超多いので、ちょっとゆらいだだけでもかなりのエネルギー差ができるので、ものすごい短い時間で収縮してしまうんだと。その話以降の、ニューロンの中の微小管はうまい構造になっているから、量子的な重ね合わせの状態がある程度維持されるとかの話は正直??だが、状態ベクトルの収縮の理論は面白い。

量子論+相対性理論で意識が解明できるかもってのはなかなかロマンティックな話題ではあるよな。真偽はともかくとして。(実際ちょっとトンデモ扱いされてるっぽい)しかし意識がそんなもんだとしたら、自分の意思であるとか決定であるとかはいったい何なんだろう。とりうる決定や思考の全ての状態が重ね合わさっててそれがなんだかよくわからん方法で収縮するのが意思決定ってことか?重力効果が効いてるなら時空のゆがみが意識を変成するとか?ちゅーかそもそも重力って?なんか考え出すと頭の中身がカユくなるような話だ。

2008年4月5日土曜日

Re:コメント

基本的に自分が書いた文章を読み返すとはずかしーことが多かったりするのでブログ書いていても過去の記事を見ることは少ない。
そしてこのブログ、そこまで人が見ていると思わんし、見ている相手も基本顔見知りだろうし、かつ彼らはコメントとかあんまり書く人種じゃねーのでコメントを意識するということが無い。
たまに発見したときも「釣り乙」的な英語のフィッシング丸出しのだったりしたしな。
とまぁ全くコメントがあるかを気にすることなく日々駄文を書き連ねていたわけだが、昨日見返してみると、驚くべきことにコメントついてるのが何個かあった。
自分のリアクションがスルーされるとヘコんだりムクレたりするくせに、ここではなんとも華麗にスルーしていたわけだ、コメントくれた人すんません。SNSだとボッコられそうですね。このブログのレイアウト(っちゅーかbloggerの仕様?)のせいか、コメントがその個数しかでないからホンと気づかないのですよ。返事書くかとおもって何個か書いたけど、コメント欄に返信の体裁をとったところであまりに以前の記事過ぎて書いた人がもしブログみることあったとしても返事あったことに気づかないだろうというわけで2008年以降のものにまとめて返事書こうとか思ったわけです。数ヶ月前のに返事とかどれだけーってかんじですが、まぁ一応返事しないよりはましかと。昨日以前に気づいてコメント返したものについては、ここでは触れてないです。

元日、tettinnさん
超いまさら気づきました。やはりさすがVaioサマ。故障多いですね。うちのはなんとか無償修理してもらい、モニターが新品同様になりました。○ニーサポセンは"ブルスクがD○LL"よか数倍丁寧ですた。
東京に行かれるとか。なんだか最近知人が東京に行くことが多いですわ。東京情報楽しみにしてます。

2月19日分 「Mahtematica使ってみた」匿名の人
URLが書いてあっただけなので失礼ながら一瞬「釣りか」と思いました。よくみたらwolframのページだったので覗いてみました。mathematicaにそんなライブラリがあるとは。初見でした。ありがとうございます。ほかいろいろ漁ってたらQuantum Physics用のライブラリとか自分的には使えそうなマニアックなものもあるんですね。Mathematicaすげー。

3月2日 遊
コメントしてたんか~全く気づかんかったよ。
記憶に残る台詞がそれってちょい意外かな?いったいどういうコンテキストで記憶にのこったんだ?たぶんちょうど3年ぐらい前のことかね。あのころはいろいろあったねぇ、今もいろいろあるけどさ。私はまた例の呪いをくらったぽいよw。
社会人生活はどうですか?新生活に慣れるまでいろいろやることあって忙殺されてることと思います。
頼んないワタクシですが、まじつかれたーとかつらいわーってときの愚痴きくとか相談のるぐらいはできるかもしれんよ。まぁまたすぐ会うだろうけどさ。

3月12日 「女王の歌声」 匿名の人
セリーヌディオンの感想、駄文ですんません。アクシデントでいけなかったとは、残念ですね><。それにしても自分の読み返すとコンサートの感想文中に「ディスプレイの解像度が凄い」ってなんじゃそれーって感じですね・・・。ほかにもっと述べるところあるだろう・・・

同日 「春闘」 匿名の人
某機構名、伏字にしました。あんときはついかっとしてやってしまいました。炎上するほど来訪者ないし、某機構はマイナー組織だからだいじょーぶとは思いますけど、言動には気をつけなくてはなりませんね。

2008年4月4日金曜日

櫻の園から

今日は席替えと花見だった。
席替えが大変である。なぜか私は異様にモノが多い。ファイル類は過去の計算とかだから、まあ一応これまでの成果みたいなもんでさすがに4年間もやってくると結構な量になる。みることもあんまりないだろうなぁと思えども手書きでごりごり解いた部分とかはなんとなくほかしにくい。あと、なぜか家電を数点持ち込んでいる。加湿器と空気清浄機と過去の遺物アップルibook。ibookもう何年も起動してないけどなんか捨てにくくって・・・。誰かいらんかな・・・。
まぁそんなこんなで大変だったが一応片付いた。もちろん今年も自分の席の横の窓にはUVカットシートをつけておく。席はちょっと広くなったかもしれない。今年も周囲を防壁で囲ってある。研究室で一番閉鎖性高い席かもしれない。今回の部屋は静かで快適そうだ。そのぶん人と会話することが減りそうだけど。

席替えのあと、研究室で構内にて花見だった。産研横になぜか桜がようさん植わっているところがあるのでそこで。
そのあと、部活の後輩と万博にいって夜桜を見物する。今日はやたらと花見づいてる。

万博公園の夜桜は美しかった。花見を本格的にするのは珍しい。基本屋外で食事するのが嫌い(虫とか)、だし昼だと紫外線の恐怖があるからなぁ。夜桜はその点、後者の心配をしなくていいから良い。万博公園の夜桜は有名なのか、結構人がいた。それを当て込んだ屋台がでたおしてたが、万博公園だけあって多国籍だった。タイ料理とかケバブとか沖縄料理とかなかなかにカオス。

黒い夜空を背景にライトアップされた薄桃の桜っちゅうのはなんとも絵になる。暗い中、桜が雲のようにほわほわと明かりに照らされているのはなかなかに幻想的。満開の夜桜というのはあまりに静的で現実感が薄まる。

やはり桜はいいな。せっかく日本にいるんだから日本の四季とやらを謳歌するのも悪くない。

2008年4月1日火曜日

誤差の問題

ここ数日ほんとに困ってたある特定の条件に対して数値計算がヘンな値を返すよくわからん問題が解決したぽい。
たぶん、0が正しい値である箇所に1.0E-17とかの超小さいが有限な値が入っていた+対角化に使っていたライブラリのルーチンが適切でなかったのが問題なようだ。すべては数値計算誤差の問題っぽい。物理の考え方が間違っていたわけではなさそうだ。
コンピューターは指示された通りに馬鹿正直に動く。プログラムの意図とか数学を理解しているわけではない。数学的には0となる解もコンピューターの内部的には「メモリのある区画までは0」みたいに扱われるわけで、どうしたってゴミがついてまわる。下手すると(0-0)×1000000で有限の値とかが返ってくる。ってなことは数値解析かなんかで腐るほどきいたけど、まさか自分がそんなんと向き合う必要があるとはねぇ。誤差とか精度についてもういっぺん考える必要があるか。

対角化の数値計算について。行列の対角化なんかは大抵Lapackライブラリを使う。自分でつくるよか精度・速度ともにぶっちぎりでよい。対角化をサポートしている代表的なルーチンはdgeevとdsyevとか。dgeev/zgeevは実数/複素数要素の正方行列ならなんでもOK。dsyev/zheevは実対称/エルミート行列の対角化を行うことができる。量子力学で出てくるハミルトニアンはエルミートなので後者を使ったほうがいいようだ。今の問題ではすべて実数要素なので、これまでdgeevを使っていたが、これだとエラーが出る条件もdsyevを使うようにするとうまく行った。対称性を使ってるので安定性がいいのか?よくわからん。
固有値問題にはいくつか解法があるようだ。ヤコビ法、QR法、ハウスホルダー法、ランチョス法あたりが聞いたことある。名前しか知らん。おもしろそうではあるけど数学にがてな私が近づくとやばそうな領域。固有値ヤバイ。それぞれの手法は対称or非対称で得手不得手があり、丸め誤差に対する頑健さもちがうらしい。2つのルーチンはおそらく違う手法で実装されててその辺が効いてきてるんだろう。まぁとりあえずここのサイトが凄かった。プロの仕業