2008年4月20日日曜日

書類と読書

なーんかやること多い。また申請書類。ていうか年々締め切り早くなる気がする、5月病の最凶トリガーである学振が現在ワタシのもっぱらの悩みの種。研究計画とか今後の計画とか某所に出したのと同じになりそうなんだが、もし選考委員がかぶった場合さすがに全く一緒はまずいかなぁとか考えてうだうだ考えるもいい文章が思い浮かばん。合併した結果、研究室内の現役のドクターで学振あたってないのワタシだけっていうタダでさえなにかと多いコンプレックスをますます増強してくれそうなシチュになったので今年こそは当たって欲しいもんだ。

話は変わるが、「青年のための読書クラブ」(桜庭一樹著)という小説が面白かった。山の手の名門お嬢様学園(しかも名前が聖マリアナ学園)の中で異端な女子が集まる「読書クラブ」の100年にわたる裏年代記っていう体裁になっている。文章がノリよくて最初の数ページで「おもろいやん」と思って一気読み。
女子高だのお嬢様学校ってのは秘密な感じがするのか小説とか漫画業界で妙な人気があるよな。実際に女子高に居た人間としてはそんないいもんじゃねーよって思うが。この「青年~」も設定がかなりぶっ飛んでて「お姉サマ」みたいなのとかシスターがいたり、旧華族ご令嬢がいたり桜蘭高校か有閑倶楽部の女子高版かありえねーってかんじなんだが、女子高=縮小された若い女ばっかりの社会独特の空気感というか毒というかねじれというかが、うまくありえねー設定の裏に潜んでる感じがする。そんなかんじが独特の文章とあいまって良い。ありえねー設定も面白いし。そのなかでの異端とされる「読書クラブ」の面々とかも戯画化されてるものの、あぁこういうのあるよな、そういやウチはむしろ異端サイドだったかもなとか黒歴史を思い出す。

まぁそんなわけで、これ面白いです。装丁もキレイ。なんだか漫画化もされるそうです。作者は字面からして男だと思ってたら女性なんだそうです、なるほど。

0 コメント: