2008年4月29日火曜日

快適な季節

今日は祝日らしい。大学に行かなくていいのは通学時間が浮いてありがたい。まあ毎日作業しないと週間目標がおわんないから休みでも家でするんだけど。
谷町4丁目に用事があったので休日だし運動不足解消のため小一時間かけてひたすら歩いて行く。走ったりとかは速攻でぶったおれそうになるけど、歩くのはわりかし平気だ。春が終わり初夏に向かうこの時期にぷらぷら歩くのは心地よい。空と光の加減がちょうどいい。春ほどぼんやりしておらず、夏ほどぎらぎらしていない。ものがはっきりくっきりして見える気がしてたまにはっとする。途中にあるル・アイというパン屋でプリンとパンを買う。ここのプリンはほんとにおいしい。もちろんパンもうまいが。プリンは好物なので結構いろいろなところで買う。プリンはなめらかカスタード系と玉子の味が効いてる系に分かれると思う。どっちもいいが、やはり玉子系の方が好みだ。基本的に玉子料理が結構好き。ル・アイのはガチの玉子系。黄身の味がしっかりして実においしい。ぷらぷら散歩してうまいもん買って食する、休みっていいな、まったくたいしたことしてないんだがなんだか満足してしまった。

歩いたせいか、眠たくて、昼からは始終たるーい感じでプログラムいじって、計算させてで終わる。家のgfortranと大学のintel fortran コンパイラで計算結果の値が違うのが気になる。いまはKramers-Kronigの関係式つかって関数の虚部の情報からその実部を計算させようという試みをしている。今週の目標はその実装。数値繰り込み群は計算できる点の間隔が不均一ゆえ平均場のときのように、Kramers-Kronigの関係式にでてくる主値積分をダイレクトに計算するのが結構きつい。その代わりに、多体のグリーン関数の虚部(つまりスペクトル関数)をレーマン表示で書いて、そこに出てくるデルタ関数を複素数に解析接続+デルタ関数を近似形にして、実部の式を得てしまおうというテクニックがあるらしい。数値繰り込み群には向いているやり方だなぁ、というのを、とある博士論文で見かけた。

海外の人の博士論文は異様に重厚だな。157ページもある。気前よくネットで配布しているのもすごい。Appendixの内容とか教科書より詳しい。論文で詳しくやり方書いてくれているのは本当にありがたい。拝んでしまうわ。こういうのがなかったら新規参入とかほんま無理やもん。でもほとんどが英語。解読に時間かかる。日本人が日本語で書くほぼ唯一の論文、博士論文に、後輩とか同業者のためにもっと詳しく書いてくれよって思う。で、Webで公開してくれ。と心から思ったので、とりあえず、暇をみつけては数値繰り込み群の解説を書いている。トータルで30ページほど書いた。この2年かけてちまちま書いて完成させようと思う。枚数だけは多いD論になりそうだな。

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