2008年8月19日火曜日

2時間

論文の訂正とかいう実に自分が苦手とする作業をせねばならんので、ついぐだぐだモード全開になりそう。暑くてよく寝れないので効率わるー。

そういえば、なんとも珍しいことに映画を見に行く機会があった。その前に映画見に行ったのはたしか「亡国のイージス」だったはずなので実に3年以上ぶりか。しかし、直近でみたのが「イージス」ってどうなん・・・。しかもあんまり覚えてない。ラストが原作とちがうぜーっと思ったぐらいか。今回も偶然原作を読んだことのあるものだった。そしてラストが原作とまた違った。映画版のほうが終わり方としては好みだった。全体的な雰囲気とかも。原作では私の読解能力の問題なんだろうが、主人公はなんだか「自分って理解されないだろうし、ずーっと同じような毎日が続く、このまんまなんだろうし、でもそんな自分って(ry」な自分と(もう1人?)で勝手に世界が完結しちゃってる風が漂ってて、読んでて「はぁ~さいでっか、好きにして」と、どうも話に入れなかった。やたら殺すやら死ぬだのワードがでてきてなんかあいたたたって気分になるし。死ぬとかおおよそキレイなもんじゃないだろうしそんな軽くに使われてもね。現代の若者を描写したつもりなんかもしれんが、現代の人間だってもっと生に執着してあがいて生きてるとおもうぞ。

映画のほうは、抜け出せない不条理なルールの象徴的なものに無理なのは分かってても対抗してあがいてみるシーンがあったり、「終わりのみえない単調な日々、社会の閉塞感、不条理。でも自分の日々の行動でなにかがちょっとづつでも変わるかもしれないんだし。同じように見える毎日でもすこしづつ違うんだろうし」みたいなもうちょっと諦めずになんかやってみようぜな先への希望ある流れを勝手に感じた。作った側の意図がどうかはしらないけど。とくに最後らへんで。やっぱり主人公やメインの登場人物に感情移入や共感はできないけど。原作のラストよりずっといいとおもった。小説と違って主人公以外の第三者目線から見てるようになっているので、主人公以外の感情とかが描かれてるのも。いろいろ意味深ぽかったので、あーどういう意味でこのシーンもってきたんだろとか見ながら無駄にいろいろ考えた。何回か出てくる金属の円盤つかったオルゴールは閉じた円の上を針がまわるように同じことが延々繰り返されるってことの暗示で部屋の住人の絶望を表しているんかねとか。しかしまぁ2時間もスクリーンを見続けるのは結構しんどいな。ところでこの感想だけで何見たか分かったらその人は凄いかも。

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