2009年7月12日日曜日

経済物理学て実のところどうよ

経済のことは本当によく分からない。
一番謎なのが、おそらく経済学が、市場経済は無限に成長すると思っているところだ。
ニュースでもなんでも、GDPなり、とある指標の伸び率が前の年とくらべて何パーセント上下したかで騒いでいる。しかし毎年数パーセントの成長が永遠に続くはずなかろうと思う。熱力学の第一法則的に考えて。
同様にして、日本の人口が永遠に増加するというモデルで年金なり社会インフラのあれこれを設定しているのが意味不明すぎる。モデルがまちがってるんだからそこにどんだけ高度な統計解析したところでだめだろ。

一番ダメなのがまともなモデルもなく「とりあえず最低賃金は1000円、消費税は上げません、年金ダイジョーブ(財源とかこまけぇことはいいんだよ)」とか言っちゃうどっかの政治家だが。

ぎりぎりわかるのが物理なので熱力学とのアナロジーを考えてみる。外部からなんの働きかけもない閉じた系では、いずれ動きのない熱的に死んだ状態になってしまう。これはどう考えても芳しくない。
が、外部とエネルギーなり粒子なりのやりとりがある開放平衡系での定常状態というのは対流に代表されるように内部での動きがある。外部とのやりとりを貿易、内部での動きを税金とかに置き換えて、非平衡系の力学を応用したロバストで成長しなくても定常な経済状態を目指せるモデルなんてできないんかねぇという妄想。

まぁこんどこそ物理学会で経済物理のセッションを覗いてこよう

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