2008年10月27日月曜日

松江初日

松江来た。
飛行機のゆれがやばすぎて死ぬかとおもった。
チケットとるとき「んーボンバルディアはトラブル多いからいやだなぁ」とおもってそれ以外の機種をえらんだら、定員36人だかのマイクロバスかよってサイズの飛行機だった。サーブとかいう名前の海上保安庁?かでも輸送機としてもつかわれてたりする機体らしい。飴と飛行機の写真入りのポストカードもらったんはいいけどそれ以上にもう揺れとか急降下が激しすぎて涙目すぎる・・・肘掛おもわずつかんだわ。初めて飛行機で酔った、おえー。飛行機のるとき最近よく揺れてたんだけど、小型機はその比じゃねぇわ。

ふらふらしつつ昼について夜のミクサーとかいうタダでごはんが食べられるウェルカムパーティ的なものまで時間があったのでふらっと出雲大社にいく。ノリでふらっといったら予想以上に遠い&不便だった。出雲と松江って距離あるんだな。運よくバスのれてよかったけど。出雲大社のインパクトはすごい。参道の厳かなかんじとか。神社って寺より若干怖い感じがする気がする。怒らせるとやばそうというか。山がすぐそばにあってなんだかものすごい圧力みたいなものがある。あれは一度は見ておくべきかも。しめ縄にコインをなげて刺さったら願いがかなうというのでやってみたら3回ぐらいでドスッってかんじで刺さったのでなんか嬉しい。たぶんカード投げるのと一緒で手首にスナップかけて回転かけるといいんだと思う。そんなわけで一日中乗り物に乗ってたので初日から疲れた。

2008年10月26日日曜日

だうなー

なーんかうっすらと憂鬱。風邪気味だからか、いやいや、いろいろ原因を考えてみたところもうすぐ学振の結果が返ってくるシーズンだからかもしんない。学振てのは博士課程の学生を特別研究員だかにして毎月いくらかのお金+年間なんぼかの研究費をくれる仕組み。あるとないでは大違い。応募書類書くのがとにかくすんごーくめんどくさい。で、結果を見ては毎年落ち込まされてる。周りが結構とってるもんで、あるのが当然ぽくいわれて「え、無いの」とかいわれるとぐさっとくるね。そりゃさ、落ちるほうが多いのはわかってても結果の書類に「研究の将来性」とか「本人の資質」みたいな項目があってそれにCだのDだの書かれると鬱入るってもんです。わざわざ、ただでさえ将来への不安だので激下がりしやすい博士の学生のモチベーションだだ下げるような書き方すんなよなぁと毎年思います。毎年、その書類見る→あぁぁ自分って研究むいてねぇ→就活orなんかの資格修得を本気で考えるの流れ、そしてこの年までのんべんだらりと理論物理のみやってた人間がまともな職に就ける気もせずさらに気分は下降していくわけです。ていうか結果まだ来てすらないのにいまからダウナー入ってどうするんだか。
学振以外にも、とにかく11月てのが鬼門らしく難聴やら肺炎やら体調にもやばいことが起こるのは大抵10月末~11月。今年は平和に済みますように。でも風邪+明日から遠出ってやばいフラグじゃ。
そういえば新聞記事にのった。別に犯罪をしたわけではない。写真とるときに黒い服+ななめ立ちはエラの張りとかをごまかせていいことがわかった。文中に数値くりこみ群ってワードがでたので満足。ただ内容の一部に教授陣から不評くらうかもな部分があるので彼らに見せるのがちと怖い。

2008年10月25日土曜日

MinGW+MSYS

Windowsの何がいやってコマンドプロンプトでlsとか使えないとこ。dirって何よそれ。Linuxのコマンド、CとかC++のコンパイラgcc、fortran用のg95なんぞをWindowsでも使えるようにできる超便利ツールがMinGW。ちなみにg95はMinGWもセットになったものを配布している+最近Fortran2003のいくつかの機能も追加されたらしい。至れり尽くせりやん。
MinGW単体ではlsとかは使えないので、Linuxライクにコマンドプロンプトを使いたい場合はこれにMSYSも加える必要がある。これ入れとくとtarとかgzipも使えるっぽい。MSYSはvimまで積んでいる模様。
前のパソコンは暇暇にこれら一式インストールして設定してたんだが新しいのにまた設定しないといけない。めんどー。やり方が忘却の彼方だったのでまた検索してやり直し。懲りたので自分用にメモっておく。
1.MinGW編
現在の最新版はこれらしい→http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435&package_id=240780&release_id=595197
Windows用の.exeをダウンロード
クリックするとほとんど自動でインストール。こっちが選ぶのは構成要素とインストール先ぐらいか。gcc使いたい人はgccにチェックしておく。大量にライブラリとかの圧縮ファイルをダウンロードしてくるので、おわったら.tar.gzとかは消しておく。
おわったら環境変数いじっとく必要あり
システム環境変数に;C\dev\MinGW\bin (今回はdevってフォルダ下にインストールしたので)

2.MSYS編
最新版はこれっぽいな→http://sourceforge.net/project/downloading.php?group_id=2435&use_mirror=nchc&filename=MSYS-1.0.10.exe&57459211
MSYSのインストール先はMinGWとは別フォルダ作って入れろって書いてあった。同じとこに入れるほうが稀有だと思うけど。これもクリックするとほとんど自動進行。途中でコマンドプロンプトが起動して、
・インストールをすすめますか? → y
・MinGWはいってますか? → y
・MinGWどこー?→ C:/dev/MinGW (向こうのフォーマットに合わせてこたえてやらんとエラーでる)
とかきいてくるので適宜答える。
同じく終わったら環境変数に;C\dev\msys\binとか追加。

3.g95編
http://www.g95.org/downloads.shtml
行って、Self-extracting Windows x86版を落としてインストールするだけ。
ほとんど何も考えんでも勝手に進行。

さてこれでLinuxなコマンドがWindowsでも使えるわ、g95でfortranコンパイルできるわ作業が楽だ。
ところで、使っているランチャー、CLaunchからコマンドプロンプトを起動すると環境変数の変更が反映されてないのはなんでなんだろ?OSおかしいんかとおもって焦ったけど、普通にスタート→すべてのプログラム・・・って普通の方法で起動したら反映されてるしなぁ。謎いわ。

2008年10月24日金曜日

奈良行き

さて、奈良行ってきた。
正倉院展の内覧会?へ。なんか本来は明日かららしいけど開会式とかを今日するらしく、親の代理で。去年も行ったんだが正倉院展は理系がみても結構面白い。同行したのも同じく理系でたぶん専門家が聞いたら憤死しそーなコメントを垂れ流しつつぼけーっと巡回。古文書とかはさぱーりわからんが、装飾品やオリエンタルな感じの鏡や調度品は素直にきれいだなぁと。今回の目玉?は「白瑠璃碗」と「平螺鈿背八角鏡」ぽい。「白瑠璃碗」はガラス製の器で、「平螺鈿背八角鏡」はめちゃめちゃデコラティブな鏡だ。どっちもさすがに綺麗。ガラス器のほうはとくに色が薄い飴色でガラスなのに柔らかい感じがしてよかった。あと帯にじゃらじゃらつける飾りが出てて、魚型だったりカメ形だったりかわゆい小鳥型だったりいい感じなのでストラップとかアイコンで復刻希望。古文書は「お経とかはわかんねーしなー」って大半あっさり流したんだが、ひとつだけ、「奈良時代の休暇届や始末書コーナー」があってこれは面白かった。「家が壊れたのを修理するので休暇ください」「さぼってごめん、布納めます」とか。
で、ついでなので奈良公園をぶらぶらしてきた。奈良公園はたしか遠足で来たことがあるんだけどあんまり記憶にない。この年になってきてみると古くてでかい木がうっそうとしてたり鹿がいたりで何とも癒される。鹿せんべいを買って鹿とまったり戯れようとしたらまったりどころか一瞬で食いつくされた。なくなったら鼻でつつかれまくるし奈良鹿はまったく人を恐れてない。そして浮見堂が実にいい感じだった。池にお堂が浮かんでいるというのはなんともいい。公園の真ん中にあるのでビルや電線や道路が見えないのもよい。基本的に池や水辺がある風景がたぶん好きなんだな。奈良いいな。なんで最寄り駅から大和路快速で40分かからないのにいままでほとんど来てなかったんだか。

さて月曜からは松江だ。宍道湖に期待。準備しなきゃ

2008年10月23日木曜日

gnuplot :: フォントサイズとか

動的帯磁率のバグもとれてあとはパラメータいじってひたすら計算機にあげるのみ。
今週の目標達成やれやれと思ってたら「論文マダー」がきた。
えー月曜から学会なんですけどとかブルー入りつつとりあえず図を作るかと思ってgnuplotのフォルダみたらbin以下全部なぜか消えてた。なんで?意味がわからん。というわけでこないだ作った図すべて消えた。涙目。bloggerにバッチファイルの内容をあげてたのですぐなんとかなったけど。blogに書いとくのはバックアップとしてもいいのかも知れん。一応文章化してるからあとから意味取りやすいし。

今日もgnuplotのいろんな小技を調べて時間が過ぎる。論文本体からの逃避行動なのかもしれないが。gnuplotは意外に機能満載だ。グラフ描かせるならexcelより高機能。そりゃそうか。

gnuplotつかってて困るのが凡例や軸のタイトルの文字が小さいことだ。gnuplotの出力はA4とかにグラフ一枚ばーんってのをデフォルトで想定しているのか、論文とかのサイズにすると「字がちっちゃくて見えん・・・」とかになる。図を小さくするのも一つの方法らしいが。eps出力してイラレとかでいじってたんだがめんどい。出力の段階でなんとかならんのかとおもってたらなんとかなるらしい。

・postscript eps出力ならset terminalのオプションとして”フォント名”サイズ で、目盛とか凡例のフォントサイズが決まる。
・x軸y軸のラベルのフォント、サイズはfont "フォント名、サイズ"のオプションで決めることができる。
・Åなんかの記号もencodingつかって出力できてしまう。iso_8859_1のエンコーディングを指定して\305がÅに対応。

例(あとでイラストレーターでいじったりを考えてあえてArialフォントにしてみる。gnuplotのデフォルトのHelveticaだとたまに字化けするorz。Arialは確かWindows版Helvetica)
set terminal postscript eps enhanced color "Arial" 20
set output "dIdV.eps"
set encoding iso_8859_1
set xlabel "bias voltage (V)" font"Arial,30"
set ylabel "dI/dV (a.u.)" font"Arial,30"
set xrange [-0.005:0.005]
plot "a3.0" w lp lt 1 lw 2 ps 0.5 title "a=3.0[{\305}]", \
"a5.0" w lp lt 2 lw 2 ps 0.5 title "a=5.0[{\305}]", \
"a7.0" w lp lt 3 lw 2 ps 0.5 title "a=7.0[{\305}]", \
"a11.0" w lp lt 4 lw 2 ps 0.5 title "a=11.0[{\305}]"

参考文献
http://ryukyu.astr.tohoku.ac.jp/pukiwiki/index.php?Members%2Fchinone%2F%B3%D0%BD%F1%2FGnuplot#i90ad3c5
http://co.maxwell.jp/?page=gnuplot#p4

ギリシア文字も出力できるのか!

2008年10月21日火曜日

ClebschGordanを三行で

なんか忙しくなってきた。あれー、余裕とか思ってたんだけどなー。新しいパソコン=玩具が手に入った+今週も金曜日に出かけるせいなんだろうが。
なんだかんだいって動的帯磁率も計算する部分書けたし仕事は進んでいるんだがなんか忙しい。で、夜に研究室にいると「今日は遅くまでいるんですね」って後輩に言われた。うむすっかり「あまりいない・とっとと帰る人」キャラなわけね。
で、「光のスピンとクレブシュゴルダン係数について」その後輩に聞かれた。ていうか光にスピンがあるんかい。そういえば量子暗号の話で、スピンの増幅に偏光をつかってうんぬんってのを聞いたなぁとか思って少々漁ると、右偏光・直線偏光・左偏光をスピンと同じくパウリマトリックスを用いて書けるんだそうな。光は当然電場を持つから、光を原子にあててやると電気双極子遷移かなんだかが起こるが、そのときの原子の角運動量変化にこの光のスピン的なものがかんできて結局クレブシュゴルダン係数が出てくるらしい。へぇ~角運動量の理論は応用範囲ひろいね。やっててよかったよ。その遷移確率の書き方とかなんか動的帯磁率に似ていて応答関数ちっくなものの形はどんなんでも大抵にてるもんなんかとか。そんなわけでクレブシュゴルダン係数を三行で説明しないといけない。B4にいきなり3jシンボル云々いってもしょうがないし、Mathematicaで計算できるよハイ終了も無責任だからなぁ。

というわけで適当にまとめてみた。
・クレブシュゴルダン(Clebsch-Gordan)係数はスピンの合成が絡んでくるときにつかう。
・S=Sa+Sb、Sz=Sza+Szbのような感じで角運動量の合成をおこなうとき、合成後の状態をいきなりひねり出すのはきっついので、合成前の状態|Sa,Saz>,|Sb,Sbz>の積(直積)で可能なものを集めてきてその線形結合で表わすことを考える。
・その時のそれぞれの項にかかってくる係数がクレブシュゴルダン係数で、漸化式とけば求められるけどすげぇややこしい階乗とかがバンバン入った形になるので普通は数表つかうかMathematicaにやらせる。

2008年10月20日月曜日

フォントとか

そういやWindowsの画面のフォントってあんましきれいじゃないなぁと。なんとかならんのか。というわけでいまフォントがマイブーム。なんじゃそりゃ。
メイリオ+ClearTypeで滑らかにってのをしてだいぶマシとはいえ、まだLinuxのkterm端末画面のほうがフォントなめらかってどうなん・・・。Linuxとかイラストレーターの画面みてからWindowsみるとなんかがっくし・・・。なんでもWindowsは小さい文字についてはアンチエイリアスしないからどーしてもあまり普通に使うフォントサイズのはギザギザするらしい。LinuxでもがんばってんだからWindowsもそれぐらいしろよと。なんかあとClearTypeTunerとかいうのを落としてきていじったらちょっとはましになるっぽい。M+とかIPAフォントちゅーのも試し中。

そういやWindowsでSSH接続させるのによくつかわれるPuttyもフォントのアンチエイリアスができるらしい。フォントいじってアンチエイリアスするだけでたしかにずいぶん見やすい。なんかLinuxぽくなる。viもつかいやすくなることだろう。

いろいろ周りが不満タラタラのOffice2007のPowerPoint使ってみる。意外に良い。フォントの汚さもマシ。Office2003系統よりずっと描画とか種類増えたし、クイックスタイルが便利だ。2003で泣かされてた好みの小塚ゴシック系つかっても行間がばかでかくなるっちゅー問題がないのが良い。図形とか効果とかすげー多いのでかなりお手軽にきれいなのを作れてよい。高いだけあるわ。なんであんだけ文句いわれてるのかわからん。あー大学のもこっちにしたいな。そういやKingsoftOfficeてのもなぜかプリインストールされてたので使ってみたがあまりに2003のパクリすぎて大丈夫かよこれって思った。なにかと怪しい。

2008年10月19日日曜日

あたらしいのが来た

パソコンが来た。
こないだから調子わるかった(で、なぜか今調子よくなってる意味フ)家の後継機。PCないと仕事できないので壊れる前に思い切って買った。なんつーか普段デカイ買い物をあまりしないので、ものすごくてんぱった。
メーカー製のは某V●IOですごい痛い目にあったので、避けようと。いままで使ってた日立製Prius770Dはそこそこ頑張ってくれたし液晶もきれいでよかったんだけど。メーカーのて高いしなぁ。
何買っていいのやらさっぱりわからんかったので相談してみて、Faithで売ってたIntel Core2DuoE8500+Geforce9800GTにメモリ4G、HDD500Gっていうのにした。グラボってなにさ~レベルな私にはもったいない構成なんかも。たしかにサクサク動く気がする。なんか今は結構CPUもメモリも安くなってて買い時であるらしい。ほぉほぉ。ディスプレイやOS(WindowsXP)やOfficeつけて全部で16万ぐらいだった。あとで調べたらS●NYとかだったら同じぐらいの性能が30万弱なのでちょっとニヤついた。

で、今日届いたので、まずWindowsのアップデートしてOffice入れてFirefox入れて・・・ってして一段落したあたりでちょっといらんことしたくなって(見た目をVista風にしたくなった)いじったらOS起動しなくなってめっちゃめんどくさかった。とりあえずXPのCD-Rほりこんでブートして修復すりゃなんとかなったぽい。修復だったのでOfficeも消えなかったしやれやれ。でもそのせいかグラボのドライバがぶっとんだりそれ入れなおしたりめんどくさかった。いまでもこれでちゃんとなおってるのやら不安でしょうがない。素人がいらんことしちゃだめっすね。OS入れなおすとかあんまりやったことないから始終「あぁー買ったばっかしやのにこわしたらどーしよぉ」とか涙目やった。まぁええ経験だけど。ブルースクリーンが定番D●ll様のおかげでパソコンがやばくなることにこの2年でちょっと慣れといたのはよかったかも。
PuttyとWinSCPとUltraVNCとサクラエディタも無事入ったしこれで仕事ができる構成になったかなぁ。
いじっててわかったのをメモっておくと、
1.UltraVNC使うように解放するポートはVNCビューアー用が5900でブラウザ用が5800が標準。
2.XPにもメイリオフォント入れれるようになった。
3.フォントがぎざぎざして気持ちわりーのは「コントロールパネル」→「デスクトップの表示とテーマ」→画面→デザインのタブ→効果→フォントの縁を滑らかにする方法→ClearType選択  でちょっとましになるっぽい。

あとはイラストレーターいれて、その後MinGW+gcc、VMwareとかちょいちょいいじるか。ややこしいの入れるのはやっぱり出張から帰ってきてからかなぁ。またOSお亡くなりとかいやだし。せっかくCore2Duo上位タイプにしたのでVmwareのLinuxでifcいれてLapack+blasコンパイル、数値計算とか重たいことさせてみたいもんだ。研究室から出たときにそういった環境をフリーで作るノウハウもっといたほうがどこいっても強いとおもうし。それにしても新しいの+なぜか旧機が調子よくなって使えるPCがこれで2台という状況はいろいろできてしまいそうな気がする。

2008年10月16日木曜日

効率を上げたい

ここんとこ、「美容院いってくる」とか真っ昼間に帰ったりしてたら研究室で何人かに「久しぶり」って言われた。最近来て無い人イメージなんかい。いや、土曜日来てたりもしたんですけど。そして超めずらしく土曜きたら教授に「どないしたんや?」ってものすごい言われたんですけど。焦って土曜日行ったりした効果でサーバーが何日か停止したにもかかわらず余裕を生み出せてたり。

基本、理論系の研究者ってのは裁量労働制ちゅーかあんまり何時間研究室にいるかってのに関係ない気がする。どっちかっちゅうと集中力勝負だと私は思っている。それにうまく行かない点の解決策を思いつくのは実は風呂だったり電車だったりご飯中だったりするし。そして研究の仕方ってのはツールを使えばもっと効率化できる気がする。

昨日テレビみてたらクラウドコンピューティングで業務管理云々って話をしてた。へぇー企業の営業ってどこに電話かけてどんな話してとかをそこまで細かくデータベースに管理するのかぁとか思った。どの企業もベースがおんなじツール使うってのはノウハウとかの均一化生みそうでそれってどうよとかも思うけど、管理ツールが見たとこ出来がよさそうで、いつどんなことをして、スケジュールがどうでってのをブラウザかなんかで一括管理できるようになってる。研究者用のそういうの欲しい。まぁカネにならんしあまりにもニッチだから誰も作ってくれないだろう。なので転用できそうなのを探すかと。

研究においても、「大体何日に何が締め切り(学会とか)」「いまどんなテーマでやってるか」「結果を得るにはどういった工程が必要か」「これまでに得られたデータ」「現状と問題点」とかを整理しなあかんわけで。それをしとかんと学会前に死亡フラグ乱立とかになるわけで。まぁ頭の中でなんとなくやったり、メモつけたりしてはいるけどやっぱりどことなく能率悪い。スケジューリングとタスク管理と作業の分解と問題点とかをまとめてうまいこと記録しておく方法が欲しいわけだ。スケジュール+タスク管理はそりゃいろいろあるんだが、それだけじゃだめなんだよな。経過とかいろいろ記録する部分もほしい。Wiki的なのがあれば最強。なんか一番近いのがIT系の人がやってるプロジェクト管理っぽかった。理論系だといやでも計算用のコード作ることがおおいから、あながちはずれではない気も。所詮Fortranですがなにか。フリーで使えるの探してみたんだが、自分とこのサーバーに導入するってのが多くて、サーバー立ち上げるなーんてうちにゃ無理っすと諦めかけてたところ9Arrowsっていうのが今すぐ使えるASP版あったので試してみることにした。さて効率があがるんだろーか。一ヶ月ほど試してみよう。

2008年10月15日水曜日

readのIOSTAT

パソコンが不調だ。ガリガリ言う。起動時が最もひどく、しばらく動かしてると安定⇒思い出したようにガリガリガリクソン。卒論・修論・その他もろもろをこいつで作ったのでそれがそろそろ終了っぽいのはなんか寂しい。MinGWつんだりまた一からかーメンドクサ。まぁ今はなんとか動いているけどイラストレーター起動に5分ぐらいとか処理速度が遅いのも問題だしガリガリ音は精神衛生上よろしくないので買い替えないといけない。無いとは思うけど動かしっぱなしで火を噴かれたりとかいやなもんでなるべく使わないようにしているこの数日。ネット巡回とかしない分、早寝だし本読むしたまにはパソコン使わない方がいいのかも。

ところで、Fortran90のread文には3番目にIOSTATという引数があるのを知った。readでなんのエラーもなくファイルを読み込んでいるときはIOSTAT=0で、EOF検出ではIOSTAT=-1になる。まぁほかにも色々あるっぽいが。なので、何個データあるかわからんファイルから読み込んで処理するときには、IOSTATで条件分岐させるのが便利ぽ。ただしFortranは可変長配列をサポートしてないというアレな言語なので(それさえクリアすれば数値計算もっと楽になると思われ、Fortran2003では対応してるとかの噂。Fortran2003はオブジェクト指向もできるとかなんか凄く拡張されてるしSunもNAGもコンパイラ作ったみたいだしつかってみたいやも)90の段階ではいったん行数をカウントして、割付して・・・とかちょっと回りくどくやらなあかんぽいけど。以下つくってみたのでサンプル。data.txtから数値データ読み込んでフォーマットしてformatted.txtに書き込む。

program main
!program for setting the data file formatted form
implicit none
integer ::Ncount,i,j,ISTS
real(8) :: temp
real(8),allocatable :: a(:)
open(11,file="data.txt")
Ncount=1
do while(.true.)
read (11,*,IOSTAT=ISTS) temp
print*,temp
if (ISTS /= 0) then
print*,"IOSTAT=",ISTS
exit
end if
Ncount=Ncount+1
end do
close(11)
print*,"Number of low+1=",Ncount
allocate(a(Ncount-1))
a=0.0d0
open (12,file="data.txt")
do i=1,Ncount-1
read (12,*) a(i)
end do
close (12)
open(13,file="formatted.txt")
do j=1,i-1
write(13,'(E22.14)') a(j)
end do
close (13)
end program

2008年10月10日金曜日

経済と物理

なんか経済がすごいことになってるみたいだ、恐ろしい。経済はさっぱり分からない。周りにちょくちょく株いじっている人がいたのでいろいろ聞いてみたけどやっぱり分からなかった。

分からなさの原因は定式化できないからだと思う。物理はまぁ複雑系とかもあるけど、相互作用の形とかをそれなりにモデル化できる。固体物理業界では少なくとも原子スケールでの相互作用というのはある程度決まっている。問題は系のでかさに由来する数値的な問題をどうクリアするかってのが大半で、頑張れば何とかなりそうな感じが漂ってるし、基本的な式はすっきりしている。経済はなんかパラメーターが何個あるかすら予想できん。

が、経済物理学というジャンルがある。株式市場の暴落を一種の「臨界現象」とみなしていつ暴落が起こるかとかを予測しようというものらしく、物理学会にもちゃんとセッションがある。なんとこれには「くりこみ群」もつかわれてるらしい。手元にあった「入門・経済物理学」にもくりこみ群の紹介が載ってた。びっくり。ちら見したところによるとほとんどイジングモデルだ。トレーダーが他のトレーダーを模倣する頻度みたいなのを相互作用Jみたいに扱い、強気筋・弱気筋をスピンのアップダウンとおなじように扱って実空間くりこみ群ちっくなことをやってる。かなりストレートな方法でなんだかそれっぽい株価の変動グラフが出てきてるんで驚く。人間の挙動もスピン系と似たようなもんなのかいな。経済物理学ではくりこみ群+αでランダムネスを取り入れようとかしているようで、その手法は逆に物性系でも使えるかもしれない。なんかちょっと興味をもった、調べてみるか。いやそれより締め切りその他諸々が臨界点近傍で明日は休日出勤せなあかんねんけどさ・・・忙しいときほど別のことしたくなるんだよな。

2008年10月8日水曜日

sed+gnuplot

ノーベル賞日本人4人ってすげー。
南部先生といえば南部演算子とかしか知らんので、てっきり超伝導の人だとおもってたら素粒子の人だったんだ。超伝導も自発的対称性の破れってやつなんかぁ。超伝導は食わず嫌いというか手を出すと危険な香りがぷんぷん漂う恐ろしい領域なので踏み入ったことが無いからよく知らん。それにしても素粒子と物性ってなんだかんだ言って理論のベースは近いんだな。応用になってくると全然違うほうを向いてる気がするけど。見慣れない用語に毛嫌いしてんとマトモに場の理論とかも見といたほうがいいんかもなー。そして物性の人間としては近藤先生のノーベル賞まだー?と言いたい。

gnuplotはsedコマンドと組み合わせて使うと図の大量生産がラクだ。
ちなみにコマンドプロンプト経由でgnuplotを起動する場合、Windowsではwgnuplot.exeがあるディレクトリにパスを通して、wgnuplotで起動する。(Linuxだとgnuplotなんだが)
sedはUnixコマンドなんだが、MinGWなりCygwinが入ってるとコマンドプロンプトで使える。
sed -e "s/x/y/g" aaa.txt > bbb.txt
のようにするとaaa.txt中のxをyで置換したものをbbb.txtとして出力するということになる。
Linuxだと
sed -e "s/x/y/g" aaa.txt | gnuplot
でsedで置換して直でgnuplotにほり込めるみたいなんだが、Windowsではなんかうまく行かない。
たいてい論文とか学会用の図を作るときはある一つのパラメーターだけが違うデータで似たようなグラフを何枚か作るというパターンが多い。ので、sedでパラメーターの部分だけ変換したgnuplot用のバッチつくるバッチファイルを作る+バッチをまとめてロードするバッチをつくる(文にするとわけわからんな)をつくってやると楽。サンプルを自分用にあげとくと、

固有値の結果をプロットする用(a=5.0って条件)
set terminal gif
set output "eigen_odd_a5.0.gif"
set xrange[1:41]
set yrange[0:2.0]
set xlabel "iteration N+1= odd"
plot "odd_eigen_5.0" w p ps 0.5 pt 7 lt -1 ti "a5.0"

eigen5.0.gpって名前で保存(ちなみに点でプロットするときもその色はlt で決める。lt はラインタイプってだけでは無い模様)

sed でひたすら変換してる部分作る

sed -e "s/5.0/3.0/g" eigen5.0.gp >eigen3.0.gp
sed -e "s/5.0/7.0/g" eigen5.0.gp >eigen7.0.gp
sed -e "s/5.0/9.0/g" eigen5.0.gp >eigen9.0.gp
sed -e "s/5.0/11.0/g" eigen5.0.gp >eigen11.0.gp

これを実行してから

load "eigen3.0.gp"
load "eigen5.0.gp"
load "eigen7.0.gp"
load "eigen9.0.gp"
load "eigen11.0.gp"

って書いたファイルをgnuplotにロードしてやる。と、gif画像が5枚一気に生産される。自分で打つ部分がちょっとでも少なくなるとなんか嬉しい。
ちなみにgnuplotでファイルに出力したグラフはgnuplot起動中には見れなかったりするので、gifを確認したかったらいちどgnuplotを終了しないといけない。

2008年10月6日月曜日

一言ほどに難しい

たとえば自分の短い発言がなんらかの媒体にのるときに、チェックしてくださいといわれて「え、こんなん言ったっけ、ちゅーか若干言いたいこととちがうぜ」ってときにどう対処するかとかは実に面倒な問題だなと。向こうの事情とかも忖度すれど、自分が言いたいことと違うことを自分のコメントとされるのは嫌だ。でも交渉するのもめんどい。代わりの文かんがえなきゃだめやもん。しかもコンパクトに。しかも相手は文筆業のプロだろ。とはいえこのまま載せられて「他人の高尚なのとくらべておまえはなんちゅーアホなコメントしとんじゃ」と周りにあきれられるのも嫌なのでちゃんと言わんとなぁ。20文字程度で研究のミリョクを語れとか無理ってもんですよ。そりゃ宇宙の階層性うんぬんとか言い出したらアカデミックな薫りただようそれっぽいことはいえるかもしれんけど、カッコつけるのいやだし。高尚な目的があってやってるわけじゃなく、なんかやってみたら面白いっぽくて延々おたっきーなことやってるって感じだからとてもえらそーなことなんておこがましくて言えない。「くりこみ群ヤバイ」、「近藤効果パネェ」が私が訴えたいこととしてもそれを載せてくれるとは思えないしな。女性に向けてのgeneralなコメントなんてねぇっすよ。さて、ちょっと笑いをとれそうな?文言を考えるか。

2008年10月5日日曜日

秋眠夕暮れもおぼえず

毎月遠方に出かける用事があるというのはこたえるようで眠気とかが半端無い。家で作業してても、「んーわからんな、ちょっと考えるか」ってソファでごろっとすると考える間もなく寝てたりする。仕事で強制的旅行が多いシーズンは大阪にいるときの引きこもり指数が増大する傾向がある。もう家がfixed pointって感じ。そういえば出先ではあんなに観光したおすのに、関西圏の名勝はほとんど行って無い。学生時代の遠足もさぼりまくってたからな。毛越寺までいってるくせにそのモデルの平等院鳳凰堂は見たことないという。なんかもったいない気もするな。

なんか文科省が女性を採用した研究機関には年間600万とかいう案だして叩かれまくってるらしい。女性研究者を増やそうとかいうの多いよな最近。あまりロコツにやられると逆に当事者に風当たりがきつくなったりするんじゃないかね?まぁうちらその恩恵を頂いてるんでなにもいえないですけど。アカポスにいる先輩曰く、工学系で女性をふやそうというのは、フェミ云々以前に、実に単純にこれから人口が減っていくから絶対数を確保するためみたいだ。少子化でこれから絶対数を確保するには未踏のエリアを開拓するしかないってことだな。そういうわけであんまりフェミとかを勘ぐって叩かんといて欲しいもんだ。そして女性が理系に少ないのは、女が理系っていうとドン引きされたりするのが原因だとおもわれる。女性で理系に行くとなんか損しそうな気配が世間に漂ってて、普通は早々に気づくぽい。脳の基本スペックには男女さほど違いは無いかと思うんだけど。研究に必須の、しつこく一個のことを考える性質とかむしろ女性的だと思うんだけど。

まぁそんな流れにのって某大学も女性の支援機構的なものを作ったらしく、そこのイベントで企業ではたらく女性研究者の話を聞くってのがあったんで行って来て見た。話はいろいろ面白かったんだが、なんていうか女性の支援=育児出産支援っていうのになんかね。質問とかもそれ関係ばっかしだし。重要事項なんだろうが女ってそれしかないみたいにカテゴライズされるのもやだなぁ。うちはむしろそっちにはいまのとこあんまり興味ないっす。女性むけ雑誌とかも仕事と育児の両立とかひたすら前面に押し出してるのとか、一歩引いてしまう。人間そんなに全方向に器用に頑張らなあかんのだろうか・・・どっちかでも十分すぎるやん。もっと気楽に行こうぜとか思う。