2008年9月30日火曜日

parity

4日ほど悩んでたparityの問題が片付いた感じ。定義とか論文に書いてなくて困ったんだがやっぱり原義通り空間対称性の偶奇ぽい。原義そのまんまだから書いて無いんだろうけどさー知らんかったら分かるかっちゅうの。2不純物アンダーソンモデルだと、不純物については、不純物間の中央を原点とすれば、2不純物の演算子の線形結合でeven(偶関数)とodd(奇関数)の波動関数を定義できる。伝導電子についてもk空間でoddとevenのチャンネルを作れるぽいな。対角化時に各基底がoddまたはevenのパリティを持ち、ハミルトニアンも空間対称性を持つことから、同じパリティをもつ基底間にしか行列間要素ができないというわけか。パリティ対称性を使っても行列を2分割するようにしかはたらかないので劇的に計算速度があがるわけじゃないが、それでもいまの丸3日かかる状況からは脱せそう。そしてこれ以外の落とし穴も発見して埋めた。今度こそちゃんとした結果がでるはず・・・。それにしても対称性は奥がふかいな。対称性によって固定点が安定か不安定か、臨界点が存在するかとか変わってくるらしい。やばい、群論とかやってないから用語がわからなすぎる。そろそろ対称性やら固定点とか繰り込みの流れとかの扱いを勉強せねば。いままではひたすら計算方法を理解してプログラム組んでがーっと計算させてるだけだったんだが、ちゃんと考察するにはその辺のことも把握しなあかん気がする。はぁー、計算コードできても一段落ではなかった。近藤効果は底が知れない。

勉強せんとなぁとちょっと切実なのは、レビュートークとやらが近いので、30分しゃべる内容を用意しないといけないせいもある。院生相手に30分かぁ、どうせ皆寝てるだろうけど。というかその前の週は学会で島根いってるんだがいつ準備しろと。

さて明日からTAが始まる。Fortran屋がJavaベースの計算機実験のTAでいいんかよって感じだが。TAは教科書をかってもらえるとの噂。給料もらって勉強できるんだからだいぶいいかも。

2008年9月27日土曜日

おおまちがい

なんだかんだいってるうちに9月最後の週末だ。月の最後の週末はいつも家業で線香くさい日々なんだよな。なんか4月以降妙にいそがしくて半年経ったとは信じがたい。今年はやけに濃い一年かもしれない。D2で忙しいとかいってて来年D論あるのにどうなるんだ。

とか感慨に浸ってる場合ではない。すごいミスを見つけてしまって、やっべーこないだ学会発表した結果まちがってるかもしんねぇっていうこれはちょっとまずいんではという事態が出来した。木曜の夜中にいろいろ考えてるときに、「あーあのへん怪しいなぁ」とふと嫌な予感がして考察しなおしたら、計算の初期設定にミスを見つけた。あぁぁーヘンな対称性とか制限を入れたようなモデルになってた、まじがっくし。まぁそういうモデルではこうなりますってな結果として発表するのもアリかもしれんけどさ。これも一重に参考にした論文のミスプリが原因だったりする。教科書や論文を信じてはいけないな。1人でやるのはこういうことが怖いのだ。うっすら、「うーんここ自力でチェックしといたほうがいいんじゃ・・・」と思ってて、ま、いっかーで流したとこなのが悔やまれる。いやそこ流すなよ。対称性の間違いはトンデモなく結果をずらすのではないかと恐れていたが、いまんとこ途中結果を見た感じ、定性的な違いは出てなさそうなんだがそれはそれで不安になるな。たぶん近藤温度が変わるぐらいぽい・・・。初期設定でエラーしてて、定性的結果が変わらないとしたら一体なにが系の傾向を決めてるんだって言う・・・。それがくりこみ群なのか?まぁなにが問題って対称性を一個使えなくなったせいで計算が異様に重くなって時間がかかるってことだ。それよりパリティ保存量ってなんやねん。

そしてこないだ取材を受けた。記者のひとって質問うまいねー。理系のことはわかりませんとかいうてはったけど、要点を的確にまとめてはったのが凄い。頭の回転はやいんやな。自分やったら専門外のこと延々いわれたら寝るか、意識どっかに飛んでいくわ。院生してると基本、自分の興味あることしかしないからそういうとこでの忍耐力が減るのがいかんねぇ。さてどんな記事になるんだろう。

2008年9月23日火曜日

岩手ダイジェスト








































岩手すごいわ。
学会で岩手は盛岡に行ってきたわけですが、岩手は見所満載ですな。
8月が異様に忙しくてなんら下調べせずに行ったら、学会の受付に観光ガイドが満載で、見てみると、これは行っとかねばという観光地が多くて大変でした。だって東北に行くチャンスってなかなかないし。
龍泉洞、小岩井牧場、平泉は絶対行きたいと思ったので、気合で予定をねじ込んでまわりました。発表の合間をぬってな弾丸ツアーな日程で若干疲労困憊かも・・・。写真は平泉の毛越寺、龍泉洞、小岩井牧場。
龍泉洞は、地底湖が有名な鍾乳洞。地底湖の透明度が凄いせいで、90mの湖底が透けて見える。そしてその青さが怖いぐらい。鍾乳洞はもともと興味深々で、機会があれば行ってみたかった場所。龍泉洞は地底湖の存在とあいまってとくに神秘的。水の滴りが何万年かけて石灰岩をけずってそれが地底湖になってとか考えると眩暈する。地底湖のひんやりした青さ、奇怪な鍾乳石、もうなんかすごい絶景だ。写真にうまく写らないのが残念。
小岩井牧場はのどかだった。山を背景に牧場ってもう心なごむわ。牛乳にがてなんだがここの出来立てのは美味しかったな。小岩井ってのは創業者3人の頭文字らしい。知らなかった。牧場内には、森なんかもあるのだが、できた当時は、木の一本もないひたすら荒地が広がっていたらしい。そこに一から苗木を植え、牧草をそだて、100年かけて今の風景になったらしい。荒地の状態から牧場を作る苦労とか想像もつかないレベルだと思う。それをはじめようとビジョンを立てて実行する力は凄い。創業者は三菱の当主や日本鉄道の社長だったみたいだが、渋沢栄一といい昔の大会社のトップには凄い人が多いな。たぶんなんか収益とかを越えた理念があったんだろう。財閥という制度は弊害もあったかもしれないけど、普通の企業にできないこういう公共性高いデカイ事業をやったりしてたのは良かったんじゃないかと思う。今の日本の企業でもそういうことやってたりする例はあるんかね、知らんだけで、まぁ見た感じなさそうだけど。それにしても町ひとつが入るほどの牧場。スケールがでかすぎる。
そして平泉。奥州藤原氏。平泉の一帯を世界遺産にしようとかで整備も進んでて、巡回バスあったり、予想以上に観光しやすかった。
日本史でむかーしならったなぁ、前九年の役とか・・・。新幹線のなかに入ってた雑誌にくわしく奥州藤原氏のことが書いてあったので、予習していった。高校時代には「歴史・・・暗記科目つまんねぇ」だったが、テストとかから開放されて、観光とかで触れると結構面白いかも。平安末期~鎌倉の最初のころの平泉はすごかったみたいだ。金山があったのを背景に、北方とも交易し、京都をしのぐ経済力を持っていたらしい。現在の価値にして15億をポンとだして中国から経文を買ったりとか。その凄さの一端が中尊寺金色堂や毛越寺とか。今は首都東京にすべてが集中し東京が全てという感じだが、昔はそれぞれの地域に首都に匹敵するパワーをもった都市があって、オリジナルな文化を持ってたんかな。なんかそっちのほうが断然面白そうだ。首都一極集中はよくないと思う。地方都市が東京ベースのチェーン店の進出とかで均一化するのは面白くない。

まぁそんなこんなで岩手は面白かった(学会発表もちゃんとしたって。)関西にいると東北のことをあまり知らないが、面白いところがいっぱいありそうだ。また行くチャンスないかなぁ。

2008年9月18日木曜日

台風と共に

明日から岩手・・遠い。そしてすごく風邪。出先で風邪とか熱とかまじ避けたいんやけど。台風もやってきたしお仕事もふってきた、ヒィィ。いろいろ無理っす。台風の影響で飛行機揺れたらやだなぁ。忙しいほうが日々まぎれていいけど、ここまで一点集中しなくても。むしろしばらくグダグダ生活するつもりだったのに。なんかGCOEがらみのあたらしい企画も始まるそうで、今後どうなるんかなぁとか考えるとさすがにテンパるわ。絶対これ来年一年で終わらんって。ていうか年内にせなあかんこと多杉。どうするんだ。そして私でていったあと後継する人いるんかなぁ?

なぜか岩手に行くのに、直行便がとれなくて仙台経由。東北新幹線に初めてのることになりそうなんだが、学割証を出し忘れたorz。学生の利点って学割ぐらいしかないっちゅうに。まぁそんなこんなで4泊5日を無事乗り切れるのだろうか。それより荷物詰めなければ。

2008年9月15日月曜日

連休廃人譚

どうでもいいけどバンクオブアメリカの略称がバンカメなのは格好悪いと思う。

さて3連休だったわけですが、見事に廃人のような生活を。だって学会と論文のコンボで疲れ果ててたんだもの。また今週も金曜から学会だよ、うぁぁ次の連休つぶれるやん。

本、漫画、ネット、昼寝の無限ループで日が暮れる。ネットの世界は広大だわ。

ごろごろしながら読んだ漫画のなかに「理系クン」というのがある。なんか、理系な人の生態を文系の人の視点から書いたものとのことなので、腐っても理系人種としては読んでみるかと。文系からはどう見えてるんかていうのは興味深い。この漫画に出てくる理系の女性苦手度はしかしちょっと極端ではないかね・・・。周りにいるやつみてもそこまで女性にどう接していいか全然わからんてレベルの人はいないように思うが。専門のことになるとやたら詳細にすごい勢いでしゃべるとか、とりあえずgoogle検索とか、携帯メールが苦手で返事が短いとか、学会がつまってて月単位で予定無理とかは「あーあるな、そういうの」って感じだ。へぇ~文系だと違うのか。

そういえば、エピジェネティクスという話がある。細胞内ではDNAの塩基にメチル基がくっつくことで、使わない配列を識別するようになってるらしい。細胞の機能分化とかに役立つ機構なんだそうな。なもんで、遺伝子が一緒でも、どこにメチル基がくっつくかでいろいろ変わってくるぽい。蜂が女王蜂になるか、働き蜂になるかにも関係してるそうな。(ていうかそんなDNAをいじる反応がローヤルゼリーで起こされてるってのが若干怖い)これに関係してるのかどうか知らんが、サルでも、ボス猿になると、セロトニンだかなんだか気分よくなる物質が分泌されやすくなるようにDNAがスイッチオンするっていう話も聞いたことある。周囲の環境によってDNAのスイッチが入れ替わって、気質とかにも影響するとか怖っ。そのうち水道水には人を従順にするように特定の遺伝子をメチル化する物質とかが・・・。

まぁそれはさておき理系が理系っぽいのはたぶんに環境のせいでそういうDNAがOn状態なんだと強引にまとめてみる。

2008年9月12日金曜日

一安心

LHCの実験でブラックホールはできなかったようでやれやれ。しかしなんで粒子の衝突実験でブラックホールができるんだかその理屈がさっぱりわからん。数TeVで加速された粒子のすごいエネルギーが次元の壁をぶちやぶるってことですか?しかしまぁ1eV=温度だと大体一万度なんだがそれがテラのスケールとかどんだけよ。ふう・・・meVの業界の人間にはついていけません。

計算する物理量の種類が増えた分、コンパイルするファイルが増えて、.oとかの拡張子がついた最終的には要らんファイルが作業の邪魔になる量になってきた。rm -f *.oとかいちいち打つのもめんどくさいし打ち間違えているもんまでけしたら私終了なので、Makefile中にコマンドを書くことにした。一般的にmake cleanというふうにして中間ファイルを消すやり方が広まってるらしく、Fortranなら
.PHONY:clean
clean:
   rm -f *.o *.mod
っていうのを足しとけば、make cleanと打っていらないのを一気に消せる。Makefileの文法の基本は、
ファイル名:
 手続き
なので、コマンドとして何かを定義したいときには.PHONY:名前 というふうにタスクターゲットであることを宣言するらしい。

動的磁化率の導出をやっとこさ理解した。交流磁場にたいする磁化の応答を線形応答理論で計算することで出てくる模様。そのあたり詳しく「多体問題」 高田康民 著にのっている。この本、フェルミ流体系の手法が大体解説されてる。値段高いしちと記号が独特だったりして解読しんどいが内容は濃い本だの。
そんでNRG用の計算コード書いてみたんだが傾向は合うがなぜか値がバカでかくなる。意味フ。
ちょっとどうなることやらと焦ってた学会の発表練習も無事に終わったし、週末は体力温存生活しよう・・・

2008年9月10日水曜日

見えない毒

事故米こわいなぁ。ご飯炊くのめんどくさ+非常用のが賞味期限だったんでパックライスを常食したり、時間無いからコンビニおにぎりで昼済ましたりってのが続いてた自分はもうアウトかもしれない。結構たべてるせんべいとか焼酎とかも危険なんやろ・・・。ちなみに3週間ほどコンビニおにぎり連用したら血液検査でコリンエステラーゼ?ひっかかった。肝機能に関連してるらしい・・・やばいやん。
しかしまぁ農薬ばっかりクローズアップして、カビ毒アフラトキシンをなぜ詳しく言わないんだ?アフラトキシンはダイオキシンをかるく凌ぐ最凶の発癌物質だろ?焼却場のダイオキシンのときはあんなに大々的だったのに。ちゅーか農水省のお役人は「成人がありえんぐらい米くわんかぎり致死量にならんよwww」って言ってるらしいが気休めにもならんし馬鹿にしてんかって感じ。メタミドホスは有機リン系なんだから連続摂取による脂肪への蓄積とか神経系への影響とかあるやろに。アフラトキシンにいたっては致死量ウンヌン以前にかなり微量で100%発ガンだろが。肝臓での代謝で毒性アップ、DNAにダイレクトアタックとかやばすぎる。ちなみにアフラトキシンって軍事転用されてるらしいな。解毒剤ないし。そんな化学兵器になるようなブツが入った米をなんで流通させるかな。サリン入りをパンピーに扱わせてるようなもんだろ?検出された時点でブツを焼却しろよ・・・。糊にしたって子供とかがなめたりするかもしれんがな。まぁ飼料がカビ毒に汚染されててそれが肉や牛乳を介して人体へっていうルートもあるらしいし何食ってもやばいってことか。まぁちなみに、クリスマスシーズンで出回るポインセチアの汁にも発ガン物質が含まれてたりする。天然=安全とかおもったら大間違いで天然のほうがハイパーにやばいものがあったりするわけだ。

ワークショップがおわったらしい。で、助教の先生が帰ってきたのでさっそくここんとこ悩んでた計算について質問したら一発で解決した。やっぱあの人はネ申やな。そんなわけで、学会と論文にむけて必要なピースが揃った感じ。なんかテンションあがるがこんなことで喜んでるってどうなんだろう自分。知人と話しててもついなんかそっち系の用語でてきそうになるしだいぶ侵食されてるかもしれない。はぁ・・・

2008年9月8日月曜日

Amazon日和

youtubeと飛行機で試聴してよかったもんでNightWishのDark Passion Playを発売から一年が経過してからアマゾンで衝動買い。はよこないかな。うーん学会に履いていく靴もいるし今月は結構物入りだ。(ここんとこ学会が服と靴を買う理由と化してる、まぁ出かけるし発表するんだし衣装は必要だ。)

のだめカンタービレ最新刊が良すぎる。これは読むべき。
「なんかもう学校とかピアノとかどうでもよくなったんです・・・」とのだめがうなだれるとこ。こういう気分わかるわぁ・・・。進路を悩んだ末に選択して、その道で自分なりに努力してやってきたのに、自分が目標としてきたような事柄を同年代もしくは年下にあっさりとしてやられるのを見てしまう。その他人があっさりクリアした目標地点までは自分の位置からははるかに遠く感じる。この状況は心が折れるっちゅうもの。そして研究とかでもあるあるな出来事。
「他人との比較じゃない」とか「じゃあ自分も頑張ろう」て思えばいいやんと大抵周囲は言うけど、そんな風に普通思えるほど強くないよな。当事者じゃないとわからん焦りとか絶望とか。さて、この状況からのだめはどう変化するのか。どんな回答が出るのか興味津々だ。シュトレーゼマンの台詞がファウストと重ねてある部分も凄いっす。というわけで早く次の巻でないかねと思ってたら休載かぁー。

2008年9月7日日曜日

ロズウェルなんか知らない

相変わらず暑い。暑いと眠れない。で、なんだか消耗する。
用事や予定があるとそれなりにしゃきっとしてるのだが、予定のない狭間の日は気も抜けてひたすらぐったり過ごしてしまう。今日も論文に使う図を作ったところで気合を使いはたして「うー頭いてぇ」とかうめきつつ床に転がっていること一時間、これではいかんと昼ごはんとなんか読む本を調達しに近所を徘徊する。

近所のビアンシュールというパン屋のハムキャベツというソフトフランスにキャベツの千切りとハムをはさんだシンプルなパンが好きなので、休みの日は散歩がてらよく買いに行く。ここはそれ以外にも実にパンがおいしい。わりと生地しっかりめ。フランスパン系が個人的には超好み。

本屋に行き、文庫本2冊購入。「惑星カレスの魔女」と篠田節子の「ロズウェルなんか知らない」。2冊のうち「ロズウェル~」がかなり面白かった。
篠田節子はそれ以前にも何冊か読んでて「うーむスゲェ」と思わされてたので、見かけてついふらっと。とくにこの人の「神鳥(イビス)」は凄い、お勧めだ。かなり前によんだけどまだインパクト残っている。ちなみに神鳥はめっちゃ怖い。この人の話は展開が畳み掛けるようでそれがホラー味をおびるとかなり怖い。大体、話の展開がいいので読み出すと一気だ。深夜に読み出すのはいろんな意味でやばい。
「ロズウェル~」の場合ホラーでなくて過疎の村の町おこしをUFOとオカルトでやってしまおうとする人々のコミカルテイストな物語。少子高齢化の地方がいろんなしがらみでどうにもこうにもならなくなってるとことか、世代間対立とか行政と地域住民とかマスコミが一度持ち上げてバッシングする展開とかすごいリアル・・・。そしてホラーが得意な作家だけあって、でっち上げでつくったはずのオカルトな場所の描写が妙に怖い。まぁとにかく面白かった。しかしまぁ出張時に読むはずで買ったのに全部読んでしまったがな。しばらくは篠田節子の読んでないのを探してみて読むかね。

2008年9月6日土曜日

曜日感覚が薄まる日々

土曜日だけど学会用のポスター作りな日々。まぁ研究室の面々も何人か確か今日からワークショップに駆りだされて土日つぶれていることだし、むしろそっち行かずにすんでる分ありがたいというもの。実は平日遊んだし。大まかなスライドは作ったからあとはデザインとかいじらんと。今回もA0光沢紙で行きたいので発表練習向けのA4バージョンと二個作るのはかなり二度手間だがA0(特に横長)の見た目のよさは半端ない。一度やると抜けれない罠。そして結果をつらつら見ているうちに、手持ちのデータでも視点変えたら、またちょっと新しいことがいえるような気がしてきた。よしこれで戦おう、多分この解釈は他人はしてないはず・・・(とか思ってもすでに大抵は誰かやってるのが研究とくに理論方面なんだがorz)

なんかのついでで本屋いったとき、学参コーナーに迷い込んだ。最近の高校の参考書の表紙に萌え絵が多くてびびった。ジェネレーションギャップだのう。あと参考書の文面がタメ口調多かったんだがいやじゃないのか?なんか内容の信頼性が薄まるというか。わが懐かしのZ会までそんなんになってたら若干凹むな。高校だけじゃなくて、電磁気学とかあきらか大学の教養用な内容のまで萌えが侵食してた。そのうち量子力学までこの余波が来るんだろうか。フェルミオン、フォノンとか~んで終わるの多いからたしかにキャラの名前になりそうな・・・いやいや。

確かにキャラとかつくったり漫画にするのは一般認知度を高めるにはいいのだろう。こないだ、科学をもっと世間に知らしめようという目的で造られたフリーペーパーをもらった。フィラメントという。水素燃料の話がかわいい絵柄で漫画化されてて面白かった。書いた人がバリバリ研究者なんがすごい。生物系らしい。Cellの表紙といい生物系はアートだな。いっぽう物理は(ry

2008年9月4日木曜日

ガミラの秘密

直訳すればそうなる名前の石鹸を購入した。石鹸のくせに3000円台というまさしくバブリーな代物。ガミラは特撮ものの怪獣ではなく、これを考案した人の名前らしい。オリーブオイル80%になんかハーブだかを配合してて洗顔しても突っ張らないらしい。油が80%でとうやって固化してるんか気になるが。

最近なんか52歳で超美肌の人の記事見てとんでもなくびびった。名前は「武蔵りえ」というらしい。その人曰く洗顔はスキンケアの中でも実に大切なステップであるらしく、まぁお肌のコーナーを曲がったワタクシとしてもそろそろその辺に金かけるかねとか思ったわけだ。美容液とか買うよりは安かろう。とにかく一ヶ月つかってみろと説明書には書いてある。3日ほど使ったが、これはだいぶいいかもしれん。泡に力がないのがちょっと使いにくいが。

そういえば、Amazonとかで売ってるDr.ブロナーなる人のマジックソープというこれまたちょっと怪しい名前の液体石鹸も愛用してる。これはなんといってもコストパフォーマンスがすごい。結構大量に入ってて800円かそんぐらいで、しかも食器やら衣類の洗濯もOKなんだと。ファンデーション塗るときのパフなんかを洗うのにも良し。なんで出張時にかなり重宝。洗濯しながら「おんなじもんで顔も洗ってるのか・・・」という気分にはなるけどな。

ここ2~3日夏の疲れがものすごく出てきている。肩こりがコリってレヴェルじゃねぇ。石化。肩こりすごすぎて顎まで痛い。石鹸以前に肩こりを何とかしたほうがいいのかもしれん。そして一日中眠い。電車で異様に寝てしまう。その上にRKKY相互作用とか論文とかでまじ頭痛いわ。まぁなんとか学会と論文のメドは付いたけど。しかしこの結果と考察あってるんだろうか・・・。猛烈に不安じゃ。

2008年9月2日火曜日

Mathematicaメモ:その2?

Mathematicaで、複数の手続きをまとめて一つの関数として扱いたいときには
f[i_]:=( x=i*2;
     y=i*i;
     val=Sin[x]Cos[y];
     Write[out,val]
     )
のように=の後を()でくくる。手続きの間には;を入れる。忘れるとエラー出る。これでFrotranでいうところのFunctionに相当するようなブツが作れる。

Mathematica内では基本的に変数名はグローバルに扱われる。なので長いのを作ってると変数名に困る。これを回避する一つの方法がModuleブロックである。

Module[{x,y},
Isin=NIntegrate[Sin[x],{x,-1,1}];
Icos=NIntegrate[Cos[y],{y,-1,1}]
]

みたいな感じでつかう。Module[{局所変数の組},手続き]。積分変数とか、一時的に使う変数をModuleブロック内の局所変数にできるので、積分変数にいちいちx1とかy1とかわけわからん名前つけて混乱するのを避けることができる。

今週は教授陣が揃って出張なので、マイペースな感じ。大学の端末のほうが性能良いから登校してるけど。こないだ出したプロシーディングがアクセプトだった。やれやれ。でもその考察がちょっと間違ってるかもしれないことが今日やった計算が示唆している。おぅ・・・どうしたものか。

2008年9月1日月曜日

Lyx

論文書くときつかうのがTexである。フツーの人からしたらTexってなに?って感じだろうが、数学系、物理(理論)の人間がなんかレポートなり、論文なり書くときにはTex使うことが多い。なぜってWordとかの数式エディタがあまりにヘタレだから。凝縮系の人間にとってみりゃ第二量子化した演算子で必須のダガー記号が数式エディタで通常使う記号になってない時点でやる気を失うよねってことだ。

さてLyxというものがあると聞きつけた。Lyxが何かというと、フリーのTex用のエディタだ。Tex用エディタというとWinshellやそれライクなのとか秀丸用のマクロ?なら聞いてたが、Lyxはそれらとはちょい違うぽい。普通Tex用のエディタ画面はTexのコードがそのまんま表示されるが。LyxはDivoutで表示されるような状態が出てくる。そのへんWordと感覚が似てる。WYSIWYGじゃなくってWYSIWYM(what you see is what you mean)なんだとさ。ASpellと連動してスペルチェックもできるそうな。

なわけでインストールした。Lyxの本家に行けば、Tex環境も全部一気に整備してくれるインストーラーがある。すげー親切だなぁ。

ちょっと使ってみる。英語だとエンコードをUTF8にしとかないとDivout作るときに文句言われた。

うん、確かに機能はすごい。
・・・なんだけど、私にはなんか使いづらい・・・。Texつかってある程度年数経ってると、基本的なコマンドは覚えちゃってるので数式組むときなんか、直でコマンド書いていくほうがてっとりばやい。し、ちょくちょく直でTex文法書きたい時もある。LxyはTexのソース見る機能はあるんだけど、ソースのビューワーで直にソースいじったりができない。これってなんかほかのTexエディタになれた人間には物凄く違和感あるんだよな・・・Åとか打ちたいときに\AAてやって、認識されないとか、メンドクサ。やっぱ今までのやり方+ASpellでいっかーとか思ってしもた。

Tex知らないけどTex使わなきゃだめとか、これからTex使うんです、って言う人には凄くお勧めだなぁ。ちっ、M1のときにこれを知ってれば、Texのごつい参考書と戦わずにすんだのに。後輩に教えとこう。

Texに限らず、プログラム言語的なものを学習するときって最初に使う道具って結構大事かもしれない。私の場合Fortranでも、当初IDEなんて気の利いたものは手元になくて全部サクラエディタとGNUmakeでごりごりやってたのでなんかIDE入手したものの使いにくく感じる・・・。

まぁそんなことより文句いってんとさっさと論文かけよってことだ・・・。