2008年9月23日火曜日

岩手ダイジェスト








































岩手すごいわ。
学会で岩手は盛岡に行ってきたわけですが、岩手は見所満載ですな。
8月が異様に忙しくてなんら下調べせずに行ったら、学会の受付に観光ガイドが満載で、見てみると、これは行っとかねばという観光地が多くて大変でした。だって東北に行くチャンスってなかなかないし。
龍泉洞、小岩井牧場、平泉は絶対行きたいと思ったので、気合で予定をねじ込んでまわりました。発表の合間をぬってな弾丸ツアーな日程で若干疲労困憊かも・・・。写真は平泉の毛越寺、龍泉洞、小岩井牧場。
龍泉洞は、地底湖が有名な鍾乳洞。地底湖の透明度が凄いせいで、90mの湖底が透けて見える。そしてその青さが怖いぐらい。鍾乳洞はもともと興味深々で、機会があれば行ってみたかった場所。龍泉洞は地底湖の存在とあいまってとくに神秘的。水の滴りが何万年かけて石灰岩をけずってそれが地底湖になってとか考えると眩暈する。地底湖のひんやりした青さ、奇怪な鍾乳石、もうなんかすごい絶景だ。写真にうまく写らないのが残念。
小岩井牧場はのどかだった。山を背景に牧場ってもう心なごむわ。牛乳にがてなんだがここの出来立てのは美味しかったな。小岩井ってのは創業者3人の頭文字らしい。知らなかった。牧場内には、森なんかもあるのだが、できた当時は、木の一本もないひたすら荒地が広がっていたらしい。そこに一から苗木を植え、牧草をそだて、100年かけて今の風景になったらしい。荒地の状態から牧場を作る苦労とか想像もつかないレベルだと思う。それをはじめようとビジョンを立てて実行する力は凄い。創業者は三菱の当主や日本鉄道の社長だったみたいだが、渋沢栄一といい昔の大会社のトップには凄い人が多いな。たぶんなんか収益とかを越えた理念があったんだろう。財閥という制度は弊害もあったかもしれないけど、普通の企業にできないこういう公共性高いデカイ事業をやったりしてたのは良かったんじゃないかと思う。今の日本の企業でもそういうことやってたりする例はあるんかね、知らんだけで、まぁ見た感じなさそうだけど。それにしても町ひとつが入るほどの牧場。スケールがでかすぎる。
そして平泉。奥州藤原氏。平泉の一帯を世界遺産にしようとかで整備も進んでて、巡回バスあったり、予想以上に観光しやすかった。
日本史でむかーしならったなぁ、前九年の役とか・・・。新幹線のなかに入ってた雑誌にくわしく奥州藤原氏のことが書いてあったので、予習していった。高校時代には「歴史・・・暗記科目つまんねぇ」だったが、テストとかから開放されて、観光とかで触れると結構面白いかも。平安末期~鎌倉の最初のころの平泉はすごかったみたいだ。金山があったのを背景に、北方とも交易し、京都をしのぐ経済力を持っていたらしい。現在の価値にして15億をポンとだして中国から経文を買ったりとか。その凄さの一端が中尊寺金色堂や毛越寺とか。今は首都東京にすべてが集中し東京が全てという感じだが、昔はそれぞれの地域に首都に匹敵するパワーをもった都市があって、オリジナルな文化を持ってたんかな。なんかそっちのほうが断然面白そうだ。首都一極集中はよくないと思う。地方都市が東京ベースのチェーン店の進出とかで均一化するのは面白くない。

まぁそんなこんなで岩手は面白かった(学会発表もちゃんとしたって。)関西にいると東北のことをあまり知らないが、面白いところがいっぱいありそうだ。また行くチャンスないかなぁ。

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