2008年7月9日水曜日

ムペンバ効果

最近ちょっくら忙しくて、一週間のうちテレビ見てる時間がおそらく2時間以下なこのままだと仙人になれそうな生活だったりする。もともと見ないほうだけど。(そして見てるものもアレですし・・・。)そんなわけで、オリンピックがいつからとか、家の近所のエリアで暴動があったとか最近まで知らんかった。
今日は計算機の結果がなかなか返ってこなさそうなので早めに家に帰ったので、食事時にテレビついてた。ぼへーっと見ていると、面白いことを耳にした。同じ条件下なら水より熱湯のほうが先に凍るらしい。

は?意味フとか思ったんだが、ムペンバ効果(Mupenba effect)というれっきとした名称があるらしい。英語版WikipediaにもトピックあるしScientific Americanが取り上げてるみたいだしそこまでトンデモ科学じゃないっぽいな。アフリカ、タンザニアの高校生ムペンバ君がアイスクリーム作ってて発見とかマジですか。牧歌的だ。料理的なことしてて物理学の新発見とかそんなんあるねんな。

原因は気化熱だとか対流だとか過冷却だとかいろいろ言われてるぽい。一番ありそうとされてるのが過冷却みたいだ。熱湯を冷やすと過冷却状態になりやすいので一気に氷になるとかなんとか。水⇒氷は相転移の一種なので、一応相転移みたいなことやってる人間にはなんか興味深い話だ。実は裏には量子的な効果があってそれが水分子の長距離秩序を~とかだとなお嬉しいけどまぁないだろうな。ちなみに水の量子論ベースのシミュレーションは難しいらしい。

2008年7月7日月曜日

マイナーチェンジ

とりあえず、試作品にいろいろマイナーチェンジを試みる。前の経験から、NRGで励起スペクトルを求めるにはN/N+2 trickといわれる方法を使うと、分割幅がでかくなっても連続的なスペクトルが得られるというのは分かっている。対数分割をCampoの方法でやって、それにz-trickを適応して、スペクトルをN/N+2で求めれば、そこそこ高水準とされるやり方になるんじゃないかと思って2channel system用の拡張の仕方を考えている。
そりゃ、単純に格納用の行列の数を2倍にして全く同じに作ればできるんだけど、どうするのが一番効率よく動くプログラムになるんだとか考え出すと悩みが。2channelはタダでさえ計算時間が異様にかかるので。結局同じ動作を二回繰り返す部分が増えるので、一時的な保持に使う配列は使いまわしにして、行列を引数として渡してサブルーチンを二回呼び出すのがいいのか、アホみたいだけど、作用する行列が違うだけの同じ動作をべたに書いてしまうのがいいのかとかとか。まぁ計算なんて基本動けばいいんだけど、なんとなく。見た目、賢そうなのは関数やサブルーチンに汎用性が高いものを作ってそれを何回も呼び出すタイプな気もするのだけど、呼び出しのときに、Fortranだと形状引継ぎ配列を引数として渡すと、サブルーチン内の仮変数として配列コピーが作られて、サイズがでかい配列を渡すのはメモリ使用量が上がるとか言う噂もあるしオーバーヘッドとかも聞くしどうなんだろう。たぶん専門的にやってないからよく知らないけど、一般的なルールとか、ノウハウがあるんだろうな。そもそも変数名のつけ方とかも無茶苦茶だしな。
せっかく本業で結構使うんだからその辺のことも、もうちょい詳しくなりたいなぁ。後期は演習のTAも飽きたし計算機実験の担当になろうかな。ただ問題は、計算機実験の言語がJavaなことだ。3年のときパソコンもろくに使ってないのに、「ハイじゃあJavaで一週間で課題のプログラム作ってきてね~!」とかやられて散々だった。「一生プログラミングなんてするかい!」ってそのとき凄く思った。(計算物理にプログラミングがいるなんて研究室入ってから分かった、思わぬ落とし穴だった。)それ以来なんかオブジェクト指向系には苦手イメージがあるんだな。使えりゃ便利そうなんだけど。

2008年7月6日日曜日

ソーシャルアノテーション

本業がらみでも調べ物は大抵ネットなわけで、そうするとしょっちゅう見るページが出てくる。論文のPDFファイルが公開されてるとこだったり、Fortranについてやけに丁寧に解説してるサイトだったり。在り処はブックマークとか使えば登録できるけど、あ、この部分大事だなと思っても、Webページには普通マーカー引いたりできない。Googleノートブック使えばそっからコピペ&アドレスを記憶もできるけど、ダイレクト味にかけるよなぁ、っていうか大抵後で必要になるのはその周辺に書いてあったような事柄な訳で。たしかFirefoxのアドオンでWeb上に付箋ぺたぺた貼る感じで使えるのもあったけど、ブラウザのアドオンであるだけに、家と大学のFirefoxの同期が取れなさそうで、2台とも結構使う状態では若干不便そうだのと思って導入しなかった。

で、「コモンズ・マーカー」を某記事で知ったので導入してみようなわけだ。Firefox3対応、やった。他にもある的なことが紹介されてたけど、これは日本の人が開発してくれたので、説明が日本語ってのがまず超イイ。英語とかだとどうもね、垣根を感じる。Webサービスで、Webページにマーカーが引ける+コメントがつけれる+それを共有できる。うーん、ちょうど欲していた機能がなんだか揃ってるではないか。del.icio.usも便利やなと思ったが、サイトの中身見るためにまたページ開いて、いるとこさがしてていう過程が必要。これはページ開いたままで、いろんな人のコメントをざーっと見れる感じがよさげ。ブラウザのツールバーにボタンができて、それをポチっとすると起動。右サイドにコメント一覧が出てくる。ちょっと自分のブログ内にもマーカー引いたり使ってみた。かなりサクっとあっさり、使いやすい。そしてあんまり重くないみたいだしタブごとにOn・Offされるのがいいかなぁと。あと公開・非公開が設定できればいいんだけど(全て公開になるみたいだ。)まだ本格的に使ってないからどんなものか分からないけど、いろいろ可能性があると思う。いろんな人のガチで文章化してどっかにアップするほどじゃないプチ知識みたいなのを共有化できるツールはこれまであんまりないような気がするし。製品の使用感想とかも書いてくれないかなぁ。本業ジャンルが近い人でこれを使ってる人が居る可能性はまだ低いだろうから本業に役立つかは謎だが・・・。

2008年7月5日土曜日

暑いので

暑すぎる。なんかすでに夏ばてしそうな勢い。そして髪の毛長いとそれだけで体感温度が数度上がる気がする。冬場は天然マフラーな感じで快適なんだが夏は最悪だ。切るかどうかこの時期悩むところ。

暑いし、昨日微調整して出てきた結果がいいんやらわるいんやら見当つかんしで、がしがし先にすすめるぞ~てな気分にならんので、本屋に行ってお気軽に読めそうな本を探す。「心霊探偵八雲」ていうシリーズが文庫本化されてたので、一巻目を買ってみる。なんかちょっと多重人格探偵サイコを連想するタイトルと表紙絵だなとか思いつつ。腐っても理系なはずなのに、幽霊やら妖怪やらでてくる話は好きみたい。あぁ、でも実話系はあんまり好きじゃないかも。話を転がすネタに幽霊やら妖怪やらが出てくるのが面白いんであってそれだけで完結されてもあまり嬉しくない。

話はタイトル通り、幽霊が見える主人公が事件を解決していくのがメイン。主人公がいろいろあって性格ヒネてる(けど根は良い)だったりとか相方が女の子で、刑事が単純なキャラだったり設定は、んーなんかどっかでも見たような、だったりするのだがその分受け入れやすく、話の展開が早いし、流れが嫌な方向(グロとか)に行ったりしないので読んでて楽しい感じだな。ニヤニヤな展開もあるし若干ライトノベルよりなのかもしれん。気分転換によい。それにしても気に入る本の主人公は性格ヒネてる場合が多いのは何でかね。

夕方に結局二巻目も買いに行った。ついでに夏目友人帳の6巻も出てたので買った。これも妖怪が出てくる漫画でなんか気に入っている。もうすぐアニメ版も放映が始まるとかいわれるとそっちもなんか見てしまいそうでやだな。

2008年7月4日金曜日

試作

プロトタイプとして作ったプログラムが一応形になって、一応それっぽい動きをするようになった。なんかパラメーターの設定とかをちょっと勘違いしているっぽいのをなおせばもっとそれっぽくなるだろう。やれやれ。しごく単純化したプロトタイプとはいえ、叩き台があるとないとでは気分的に違う。お決まりのすげー鈍痛に数日耐えて作業した甲斐があったというもの。女ってやっぱり損だよなと思う。思考するとかプログラムつくるとかさほど男女差はないと思うけど、持続的に痛いのは集中力とか思考力とかやる気を奪う。痛み止めは眠くなるし。生産性がスケジュールとかやる気とか関係ナシに下がる日が数日ある分やっぱり不利だと思う。しんどいときは無理せず・・・とよく言うが、今休むと後々テンパるとかワケワカランくなるのが目に見えているときは休むとか無理でしょう。痛かろうがぼちぼちやるしかないわけよ。

この試作品の拡張がうまく行けば、半年ちょっと前からやってる研究テーマの出口がそろそろ見えてくるはず。そんなわけで、逆に不安だ。この半年が無駄でした~とかだったらどぉしようとか。一から自分単独でやってるだけに、精度やら手法がなにかと不安だし。まぁ計算の特性上しょうがないんだろうけどmulti-channelにした瞬間、収束が悪化してるしなぁ。そして8月頭までに間に合うのかってのも不安だな。どうか誕生日までにある程度目星がつきますように。がんばろ。

後輩の発表資料につかうムービーを作るために、Windowsムービーメーカーをいじってみた。シミュレーションの結果から出てくる静止画像をつないで表面に分子が近づいていく様子をムービーにするのに挑戦。フリーにしちゃ意外といろいろできるソフトだな。WMV形式のが速効作れる。んー作り方わかったところで自分のやってるような分野にはムービーが無縁なのがちょっと悲しいな。

2008年7月2日水曜日

fortranメモ

fortranにおいて

do i=1,10
inner : do j=1,10
・・・
 end do inner
end do

みたいに、ループに名称をつけて制御するとき(特定のループをぬけたり、いろいろ便利)、対応するend doの後ろに名称をつけておかないとエラーになる。そのエラーメッセージが分かりにくい。

サブルーチンの引数を書き忘れているエラーがなぜかコンパイル時にチェックされず、すんなりコンパイル通っちゃうけど、実行するとサブルーチンの呼び出し自体が行われない(プログラムそのものは動く)というトンデモなことが起こることがある。(コンパイラが悪いのか?)見た目はなんとなく動くので性質が悪い。サブルーチンごとにちゃんとimplicit noneを書いておくと、コンパイル時に引っかかりやすいので防ぎやすい。

2008年7月1日火曜日

毎日新聞

毎日新聞変態報道騒動の勢いすごいな。痛いニュースとか2chとか見ているはずのないウチの母まで知ってた。どこから聞いたんだろう。

まえから、「なんか卑猥なこと書いてる」ってのはちらちら取り上げられて知ってたけど、騒ぎになってから、出てくるのがこれまたひどい。日本の主婦は皆コインランドリーで売春してるとか、日本の若い女の子はファーストフード食って性狂乱状態とか読んでて気持ち悪くなる。大手新聞のくせにようこんなん書くな。2ch以下な内容だ。本紙じゃなくて英語版とはいえ運営は毎日新聞だろ、チェックしてなかったか、むしろ「日本人で英語版とかよむやついねーだろうし、ネタ乗っけといたほうが外人が釣れてええわ」てなモンだったのかね。何年にもわたって垂れ流された大量の「日本人=変態、エロ」記事が海外のいろんなサイトで引用されてるらしい。引用元=日本の大手新聞って、やばいだろ。実態は海外の嘱託の適当な記者が書いた、トイレの落書き以下としても、妙な信憑性がついてしまうがな。そのせいで日本女子のイメージがなんかすげー方向に傾いて、出先で嫌な目にあったらどうしてくれるんだ。学会とかで海外行くこともあるっちゅうのに。

お詫びとかもてんで的外れだよな。読者に不快感とか信頼がどうこうより、新聞社が歪曲した変態記事垂れ流しでそれを海外のサイトに引用とかされて、誤解を招いてるかもしれんし、それで被害でるかもしれんちゅーのが問題なんだろうが。なによりまず、エロ物扱いした日本の女性にあやまったほうが・・・