2007年7月15日日曜日

3連休

久しぶりに週末に予定なし。こんな時に限って3連休。
ヒマすぎる。
学会疲れを癒すか~とはいえヒマすぎて逆に落ち着かない。結局アブストラクト書いたりしてる。研究資料も持って帰ってきたものの足りない部分があって結局進められないので暇つぶしにならない。焦るばっかりで落ち着かん。

んなわけで、ひたすら読書。なんてヒッキーな。

飛行機の中で「精霊の守り人」(上橘菜穂子)を読んで、これが非常によかったので続編の「闇の守り人」を。
このシリーズは作者が民俗学の専門家だけあって世界の作り方が丁寧。各民族の神話とか伝承とかとても細かい。そういう細かいとこに作りこまれた作品って好きだ。(というわけで十二国記もお気に入りです。)そういう細かいとこも書き込まれつつアクションシーンもスピーディ。精霊の守り人はNHKーBSでアニメ化されてるらしいけど確かに映像化したら映えるだろうなぁと思います。見たいな~でもBSはいってないもんなぁ。DVDは一枚6000円とお高いのでツタヤで借りるか・・・NHKのDVDはプロテクトがハイレベルだし・・・日本引きこもり協会なのに・・・
闇の守り人は前巻よりシリアスで主人公の過去の因縁がからんできてヘヴィネスが一気に増してます。でも個人的にはこっちの方が好きだしココロうたれる感があります。ラストがもう視覚的に訴えかけてきます。
それにしても日本のファンタジーもなめたらいけませんな。なんとなくファンタジーっちゅうと20超えた人間が手に取るのは微妙かなぁという偏見があって最近は避けていたのですが。そりゃ十二国記とか空色勾玉のシリーズは好きで読んでいましたが。ファンタジーちゅうと欧米なイメージですが日本のこれらの作品のストーリ展開とか世界の緻密さは圧倒的かと。欧米のはヘタなの選ぶとほんま子供だましな感・・・。

あ、あとマルドゥック・スクランブル(沖方丁)全三巻も読んだ。半分ぐらいを占めるギャンブルシーンは確率統計がばりばり出てきたのでもう一回理論面を考えながらじっくり読んでみたく。ブラックジャックは確率のゲームなのですなぁ。あまりにギャンブルシーンが長かったし面白かったのでそこの印象ばっかし残ってるかも。作品に出てくるギミックはサイバーパンクで面白かったし、出てくる技術者の長「プロフェッサー」と敵方との対話も意味深で面白くはあったのだが、擬似重力を体内に埋め込めるような小型の装置で発生はありえんだろと。そもそも磁圧ナイフってなんじゃいな?磁場で何かが切断できるとは思えないんだが。(どっちかっちゅうと変形する服とか乗り物はナノマシンの応用で実現できるかもしれんらしい。)そしてアクションシーンやっぱりエグい・・・。これを映像化しようとして頓挫したと聞くがこのエグさは放送コードにひっかかるだろう。
まーおもしろかったことはおもしろかったが、「闇の守り人」が圧倒的すぎた。

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